米ウォール街の賞与、23年は2%減=NY州会計監査官

Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 19日 ロイター] - ディナポリ米ニューヨーク州会計監査官の試算によると、ウォール街の金融機関が支給したボーナスは、昨年は2%減の平均17万6500ドルだった。金融機関が報酬に慎重な姿勢で臨んでいることが示された。

2023年の業界の利益は1.8%増加している。

ディナポリ氏は「ウォール街の平均ボーナスは、前年から若干減少した。市場のボラティリティーが続いていることや、より多くの人々が金融証券業に加わったことなどが背景にある」と分析した。

23年のボーナスプールは338億ドルで、22年とほぼ同水準。21年には、資本市場とディールメーキングが活況を呈したことから、過去最高の427億ドルに急増した。

23年のウォール街の雇用者数は19万8500人となり、前年の19万1600人から増加した。米国の大手銀行は世界で2万3000人以上を削減している。

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