中国の質の高い発展が業績向上に貢献 福建省アモイ市の日系企業

中国の質の高い発展が業績向上に貢献 福建省アモイ市の日系企業

 【新華社アモイ3月20日】中国福建省アモイ市にある日系企業、厦門建松電器は1991年に同市に拠点を置いて以来、中国の広大な市場と人材の優位性をよりどころとし、産業チェーンに積極的に適応し、増資と生産拡大を続けてきた。同社の責任者は、中国の質の高い発展が企業に大きなチャンスをもたらしたと述べた。

 厦門建松電器は中国本土におけるパナソニックグループの複合的な製品製造企業として、世界中のほぼ全てのパナソニックブランドの小型家電製品を生産している。同時に、パナソニックのカーオーディオ・スピーカーと自動車用モーターの重要な世界的生産拠点でもある。

 現在、同社は研究開発、生産、販売を一体化した経営能力を備えており、昨年の総売上高は前年比5%増の15億元(1元=約21円)を超えている。

 同社の曽偉銘(そう・いめい)総経理は、中国のグリーン(環境配慮型)とデジタル分野の急速な成長により、製品の環境保護性と製造効率の面で企業への要求が高まり、それが同社のイノベーションと発展に大きな推進力をもたらしていると指摘。アモイへの進出以来、過去三十数年間で同社の規模は5倍以上に成長したと明らかにした。

 曽氏によると、24年に同社は、電気自動車(EV)など新エネルギー車向け部品、ユーザーエクスペリエンス(UX)全体の向上について研究開発を行い、小型家電製品ではキッチン製品の利便性やセンスをグレードアップする研究開発と製造を進め、製造ライン全体のスマート化を推進し、生産効率を向上させる投資を継続して行っていくという。(記者/付敏、陳旺)

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