マンチェスター・ユナイテッドに所属するデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが母国デンマークのサッカー専門誌『TipSbladet』のインタビューに応じ、クラブでなかなか出場機会に恵まれない現状について語った。
エリクセンは日本時間3月18日に行われたFAカップ準々決勝のリヴァプール戦で80分から途中出場したものの、最近の試合では出場機会に恵まれず、プレミアリーグでは直近の7試合でわずか37分間しかプレーしていない。
最近のマンチェスター・ユナイテッドでは、ダブルボランチはブラジル代表MFカゼミーロとイングランド代表に招集されたばかりの新星MFコビー・メイヌーが組むことが多い。また、トップ下の位置もポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスやスコットランド代表MFスコット・マクトミネイのほうが優先順位が高く、エリクセンの入り込む余地が少なくなっている。
エリクセンは自身のプレー時間が少ないことに不満を感じていることをすでにエリク・テン・ハフ監督にも伝えているようで、そのうえで『TipSbladet』の取材に対してこのように語っている。
「試合に出られないことには満足していない。ただ、チームは機能しているし、僕としてはサイドでのプレーも受け入れなければならない。日々ハードワークをこなしているし、フレッシュな状態で試合に臨めるよう留意してきた。自分に与えられる役割について、以前よりも簡単に受け入れられるようになったよ」
とは言え、ベンチスタートが続く現状を満足しているわけではないようだ。「トップクラブでプレーしている以上、ポジション争いがあるのは当然のことだ」としつつ、将来に向けての不安ものぞかせている。
「もちろん、長い目で見ると不安になることもある。ずっとベンチに座り続けたいとは思っていない。そのような考え方は持っていないよ」
エリクセンはマンチェスター・ユナイテッドと2026年6月30日までの契約を結んでいる。「今は特に心配していない。勝っているチームを変えないというのはよくあることだし、僕はそれを尊重するよ」と語るエリクセンだが、今のような状況が続くようだと、今シーズン終了後に何らかの動きがあっても不思議ではないだろう。