松山市動物愛護センター「はぴまるの丘」21日オープン 保護環境が大幅向上

松山総合公園内にオープンする松山市動物愛護センター「はぴまるの丘」の動物譲渡スペース=15日午後、同市朝日ケ丘1丁目

 愛媛県松山市が松山総合公園(同市朝日ケ丘1丁目ほか)内に整備していた動物愛護センター「はぴまるの丘」が21日にオープンする。市中心部にある旧施設と比べ、犬猫の収容スペースが広がるなど保護環境は大幅に向上。動物愛護への社会的関心が高まる中、啓発活動に加え、市民の交流拠点としても期待される。

 旧施設は市役所第4別館(同市三番町6丁目)敷地内にある別棟(鉄骨造2階建て)の一角。市保健所生活衛生課などによると、別棟は県立中央病院の建物として1971年に建てられ、市に移管された96年から迷い犬や野犬、飼い主が手放した犬猫を収容し、里親への譲渡などを行ってきた。

 収容室は3室計50平方メートルで、犬と猫は同じ部屋で保護。近年は老朽化で雨漏りや空調機器の故障も多く、修理で対応してきた。同課の相原英明課長は「民間の動物愛護団体などから収容環境の改善を求める声が以前から上がっており、間仕切りの設置や世話係の増員などソフト面の対処でやりくりしてきた」と明かす。老朽化に加え、2019年の動物愛護法改正で飼育や収容に関する基準が強化されたことも踏まえ、市は新たな施設整備を決めた。

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