「象徴的な選挙区」与野党一騎打ちへ…早くも自民・立民幹事長が島根入り 衆院島根1区補選

細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補選が来月行われるのを前に20日、早くも与野党幹事長が島根入りです。
共産党が候補擁立を取り下げたことで、事実上の与野党一騎打ちの見通しとなった島根1区。結果は、来る総選挙に大きな影響を与えそうです。

島根1区の補欠選挙には立憲民主党元職の亀井亜紀子さん(58)、ともに新人で、自民党の錦織功政さん(54)、諸派の佐々木信夫さん(85)の3人が立候補の意向を示していて、事実上の与野党一騎討ちの構図になる見通しです。

自民党 茂木敏充 幹事長
「政治資金問題、パーティーの問題をめぐって、自民党に対して国民の批判が寄せられている」

20日は島根県松江市での自民党の錦織さんの事務所開きで、茂木敏充幹事長がお詫びを述べ、47都道府県の声を反映して全く新しい自民党を作って行くと強調し、支援者に1票1票を積み上げる活動を求めました。

自民党 茂木敏充 幹事長
「国民の信頼回復を図りながら、この選挙で自民党の基盤をさらに確かなものにし、自民党の再生、日本の再生を果たしていく」

告示前からの幹事長の地元入りは危機感の表れ。
共産党の「自主支援」を受ける事実上の一騎打ちの相手・立憲民主党に対し自民党県連は、その支援団体の連合などと連携を模索する、とけん制しました。

自民・新 錦織功政氏
「逆風に打ち勝ち、ともに当選という勝利を喜びあえるその日が来るのを私は強く願っています」

対する立憲民主党も、岡田幹事長が島根入りです。

立憲民主党 岡田克也 幹事長
「私は全然関係ない、知りませんでした。口裏を合わせるようにそういうことしか言わない。本当に情けない」

岡田幹事長は党公認で立候補を表明している亀井亜紀子さんの応援に、先月に続き2回目の島根入り。自民党の裏金問題を批判しました。

島根1区の補欠選挙では、18日に共産党が候補擁立を取り下げ、亀井さんの自主的な支援にまわるとしていて、与野党一騎打ちの構図が鮮明になりました。

立民・元 亀井亜紀子氏
「一矢報いる大きなチャンスが島根1区の有権者に与えられた。あなたの1票で政府に一矢報いることができると証明して頂きたい」

立憲民主党 岡田克也 幹事長
「(自民党は)島根だけは勝たないといけないと思っている。私たちも絶対勝つ。そういう意味で天王山。非常に象徴的な選挙区」

来る総選挙へも大きな影響を与えかねない衆院島根1区補選は4月16日に告示、28日に投開票されます。

© 株式会社山陰放送