地域でできることは何だろう? きっかけは家庭科の授業でした 沖縄の小学生がごみ拾い提案 区民20人参加、15袋分を集める

 沖縄県名護市古我知区(宮城研二区長)で10日、区民約20人がごみ拾いをし、15袋分を集めた。同区の宜名真海人さん(稲田小6年)を中心に6年生が提案し、呼びかけた。

 提案したのは宜名真さんの他、双子の大兼久暖侍(だんじ)さんと夢姫(ゆめき)さん、石垣輝生(きお)さんの4人。家庭科の「地域でできることは何だろう」の授業で、4人は「できること」を考えた。「ごみ拾いならできるかも」と思い、宮城区長のアドバイスも受けながら「ごみ拾い計画」を作成。ちらし作り係、公民館からの区内放送係、当日の進行係など役割を分担した。

 当日は保護者や区民、同区の小学生も参加。同区を流れる奈佐田川から、約500メートル離れた公民館まで1時間かけてごみ拾いした。

 宜名真さんは「交流があまりない区民も参加してくれた。きょうのことをまとめ、家庭科の時間に発表する」と笑顔で話した。

 宮城区長は「全員そろって、歩きながらのごみ拾いは初めて。6年生はよく頑張った」と目を細めた。(玉城学通信員)

ごみ袋15袋分を回収した参加者と、提案した稲田小6年の宜名真海人さん(前列左)と石垣輝生さん(同左から2人目)=10日、名護市古我知区公民館

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