広島でパレスチナ映画の上映会 音楽で「暴力」にあらがう

映画「自由と壁とヒップホップ」の上映会で作品を解説する広島市立大の田浪亜央江准教授(左)=20日午後、広島市

 イスラエルによる占領や差別に音楽の力で立ち向かうパレスチナ人ラッパーの姿を記録した映画「自由と壁とヒップホップ」の上映会が20日、広島市で開かれた。イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、映画を通じ暴力にあらがう姿を学ぼうと、市民グループが企画した。

 イスラエル領内やパレスチナ自治区ガザで誕生した複数のヒップホップグループの活動を追うドキュメンタリー。「暴力ではなく音楽を武器に」とアラビア語のラップで怒りや苦悩を歌い、自由を求め奮闘する姿を描く。2004~06年ごろに撮影され、日本でも公開された。

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