「操業中に高波にさらわれた」島根沖の日本海、日韓漁業協定の暫定水域内 韓国かにかご漁船から乗組員1人が転落・行方不明に 海保巡視船も捜索

20日、島根県・隠岐の島沖の日本海で操業中の、韓国のかにかご漁船から乗組員1人が海に転落し、第8管区海上保安本部の巡視船が現場に急行。韓国海洋警察庁と第8管区海上保安本部が行方不明者の捜索に当たっています。

海中に転落し、行方不明となっているのは、韓国のかにかご漁船に乗っていたインドネシア人の男性乗組員(23)です。

第8管区海上保安本部によりますと、20日午前11時14分、韓国海洋警察庁から「韓国籍漁船から乗組員が海中転落し、行方不明となっているので捜索協力願う」との救助協力依頼があったということです。

乗組員が海中に転落し、行方不明となった現場は、島根県西ノ島町の三度埼灯台から北西およそ89キロの日本海で、通報があった直後、巡視船だいせんが現場に急行。午後3時15分に現場に到着し、韓国海洋警察庁と協力し行方不明者の捜索に当たっています。

現場は、日韓両国が自国のルールに従って漁業をすることができる日韓漁業協定の暫定水域内です。

操業していた韓国のかにかご漁船の乗組員は12人で、行方不明となっている1人以外は無事で、船舶の航行に支障はないということです。

巡視船だいせんが現場に到着した時の気象状況は晴れ、北西の風約15メートルで、波の高さは約5メートルだったということです。

韓国海洋警察庁によると、行方不明となった乗組員は「操業中に高波にさらわれた」ということで、引き続き行方不明者が発見されるまで、夜通し第8管区海上保安本部と韓国海洋警察庁が捜索を続けるとしています。

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