選抜高校野球大会3日目、耐久高校 初戦突破ならず

第96回選抜高校野球大会3日目のきょう(20日)、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦3試合が行われ、第3試合で和歌山の耐久が登場し、千葉の中央学院と対戦しました。

耐久は1回表、中央学院の先発・背番号10を付けた臼井(うすい)の立ち上がりを攻めてトップバッターの堀端(ほりばた)のツーベースヒットなどでノーアウト2塁・1塁としますが送りバントの失敗などで無得点に終わり、惜しいチャンスを逃しました。その裏、1点を先制された耐久は4回表、ツーアウトから5番の白井(しらい)が右中間にツーベースヒットを放ちますが、後続が倒れ、同点に追いつくことができませんでした。

2回以降、毎回ランナーを背負いながら粘り強いピッチングで追加点を許さなかった耐久の先発・エースの冷水(しみず)ですが6回に4本の長短打で3点を追加されました。

4点を追う耐久は7回表、5番・白井(しらい)、7番・中(なか)のヒットなどでツーアウトながら満塁としてラストバッターの岩﨑(いわさき)がフォアボールを選んで1点を返しました。この後、耐久は7回にも3点を追加され、結局1対7で敗れ、甲子園初勝利はなりませんでした。

試合を振り返って、耐久の井原正善(いはら・まさよし)監督は、「初回にランナーが出たのに無得点だったのが悔しい。ピッチャーの冷水はよくなかったけど、前半は粘れるチームの良さがでた。アルプススタンドの応援はすごかった。ありがたかった。これで終わりじゃないんで、必ず次につなげてこの場で野球をしたい」と話しました。

また、赤山佑斗(あかやま・ゆうと)主将は、「悔しいという一言。観客の迫力がすごくて、応援に堅くなってしまって、結果にこだわってしまった。みんな元気で、笑顔でできたのが良かった。応援してもらって、期待に答えられなくて申し訳ないちう気持ちともう一回夏に戻ってきて応援してほしい」と話しました。

7回の攻撃でデッドボールを受けながらも8回まで投げ続けたエースの冷水孝輔(しみず・こうすけ)投手は、「前半は粘り強く投げられたが、後半つかまってしまったところが良くなかった。冷たい雨の中だったが、それよりも楽しく投げられた。デッドボールの後はどんなこと言われても投げたかった」と強調しました。

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