パリ五輪の代表候補ブランソンをカーHCが絶賛!「我々のリストの上位にいる。コーチが求めるすべてを備えているんだ」<DUNKSHOOT>

3月19日(日本時間20日、日付は以下同)、「2024年パリオリンピック」の5人制バスケットボールの組み合わせ抽選会がスイスで行なわれ、FIBAランキング1位のアメリカ代表はグループCに入った。

大会5連覇を狙うアメリカは、同4位のセルビア代表、同33位の南スーダン代表、プエルトリコで開催されるオリンピック世界最終予選(OQT)を勝ち抜いた国と対戦することになった。

USAバスケットボールは今年1月にアメリカ代表候補41名を発表。2月28日には米スポーツ専門メディア『The Athletic』がパリ五輪に出場濃厚な7選手がいるとレポートした。

その顔触れはロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ、フェニックス・サンズのケビン・デュラントとデビン・ブッカー、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビード、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムとドリュー・ホリデーという7人。

大会へ出場できるのは12人で上記の7選手がメンバー入りした場合、残るロスター枠は5。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、米メディア『FanDuel』のNBA番組『Run It Back』へ出演した際、ダラス・マーベリックスのカイリー・アービング、ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズがロスター入りを望んでいると発言していた。

アービングは2014年のワールドカップで金メダルと大会MVP、16年のリオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを勝ち獲り、レブロンとはクリーブランド・キャバリアーズ、デュラントとはブルックリン・ネッツで共闘経験がある。
エドワーズは昨夏のW杯でチームトップの平均18.9点に4.6リバウンド、2.8アシスト、1.1スティールを残した22歳のガードで、NBAでも順調にスターダムを駆け上がっている。

そんななか、『New York Post』は19日にニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンがロスター入りする可能性が高いと報道。188㎝・86㎏のポイントガードは、昨夏のW杯で平均11.0点、4.0アシストを残した。

今季のブランソンはすでに週間MVPに3度選ばれ、3月にはニックスの選手としてバーナード・キング、パトリック・ユーイング、カーメロ・アンソニーに続いて2戦連続で40得点以上をマークするなど、目覚ましい活躍を続けている。

18日のウォリアーズ戦、ブランソンはゲームハイの34得点に5リバウンド、7アシストでチームを勝利に導き、アメリカ代表でも指揮を執るウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)へ強烈なインパクトを与えた。

記事のなかで、カーHCはブランソンについて「彼が我々のリストの上位にいるのには理由がある。素晴らしい選手だし、申し分ない人格者でリーダーなんだ。彼はコーチが求めるすべてを備えている選手だ。だからこそ、彼は上位にいて、(選考を)熟考している選手なんだ」と称えていた。

これからNBAのシーズンは最終盤へ突入し、4月20日からプレーオフがスタートする。パリ五輪に向けた本格的なメンバー選考はシーズン終了後になるが、カーHCの中でブランソンの代表入りはすでに確定しているのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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