1球見逃さず 田村俊介 オープン戦トップタイ 3号ホームラン 広島カープ マックス151キロ! 復活目指す岡田明丈

広島カープのオープン戦は、残り4試合。20日も前日に続き西武と対戦しました。

ベルーナドームでの2試合目。20日は、2番にレイノルズ、4番にシャイナーを置く並びで臨みました。

2回、5番・レフトでスタメンの 堂林翔太 。オープン戦打率は1割ジャストと、少し心配でしたが、西武のドラフト1位・武内夏暉 からチーム初ヒットをマークします。

その後、ランナー2塁となり、7番・サードでスタメンの 上本崇司 。2ストライクから巧みなバットコントロールでライト前へ。3試合連続となるヒットで2塁ランナーが還り、カープが先制します。

3回には先頭バッターの 矢野雅哉 が2球で追い込まれながらもファウルで粘り、10球目を選び、フォアボールで出塁します。

1アウト・2塁となり、ここまで13打席ヒットがない2番のレイノルズ。しぶとくライト前へ。矢野が2点目のホームを踏みます。

先発は、開幕ローテ入りを決めている 大瀬良大地 。1週間前のオープン戦初登板では3回をノーヒットに抑えていましたが、20日は立ち上がりから球数がかさみ、3回には1アウト・満塁のピンチを迎えます。

ここで3番・ベテランの 栗山巧 にしぶとくセンター前に運ばれ、同点に追いつかれると、4番の “メジャー通算114発男” 、アギラーにライトへツーベースを打たれ、勝ち越しを許します。

大瀬良は、続く4回、先頭バッターにこの日、3つ目のフォアボールを与えたところで交代に…。4回途中で76球を投げて3失点。プロ11度目の開幕を前に課題が出た登板となりました。

大瀬良大地 3 0/3回 球数76 被安打4 奪三振3 与四球3 失点3

1点を追う5回、先頭の 野間峻祥 に続き、レイノルズの代打・松山竜平 と連打でチャンスを作ります。

1アウト・3塁・1塁で途中出場の 田中広輔 が追い込まれながらもバットに当てて、ダブルプレー崩れの間に同点に追いつきます。

その直後、マウンドに上がったのが、ことしから育成契約となった 岡田明丈 でした。右ひじのけがもあり、4年間、1軍登板から遠ざっている、かつてのドラ1は1点を許したものの、MAXは151キロをマークし、支配下復帰へ一歩ずつ歩みを進めます。

岡田明丈 1回 球数29 被安打3 奪三振0 失点1

ラッキーセブンの攻撃。この日、2つめのフォアボールを選んだ矢野を1塁に置き、途中出場の 田村俊介 。初球をとらえた打球はライトポールぎわのカープファンの元へ。オープン戦、12球団トップタイとなる第3号ホームランで逆転します。

打線はオープン戦6試合ぶりの2けた安打と元気でしたが、その後、投手陣がリードを守り切れず、西武には連敗となりました。(西武 6-5 広島)

石田充 アナウンサー
田村俊介選手ですが、1打席目の1球目でホームランですから。すごい存在感です。

青山高治 キャスター
オープン戦の今、トップってことですね?

石田充 アナウンサー
山川穂高 選手たちと並んで今、トップのホームラン数ということです。あとは、岡田投手、2017年に12勝を挙げて連覇に貢献したピッチャーがことし、育成契約となったんですけども、151キロを投げていますから。元気な姿を見せてくれました。

青山高治 キャスター
うれしかったカープファンの人が多いんじゃないでしょうか。

中根夕希 キャスター
お帰りなさいって言いたいです。

青山高治 キャスター
ちょっと石田さん、もう泣きそうになっています?

石田充 アナウンサー
いや、もう、あのときの優勝に貢献したピッチャーですから。若鯉20歳(田村)と30歳のピッチャー(岡田)が元気な姿を見せた20日のオープン戦でした。

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