30年以上の時を超えて捉え直した“果物のポートレート”「上田義彦展」

By CAPA編集部

上田義彦さんの写真展が、2024年3月22日より開催されます。

広告写真の第一線で活躍しつつ、多様なテーマで作品を発表してきた上田さん。本展で展示するのは、1987年に発表した果物の作品シリーズを経て、昨年あらためて果物を捉えた作品です。

長い年月をかけて丁寧に構想を紡ぐことは、上田作品の特徴でもあります。30年以上の時を超えて捉え直した今回の撮影では、写真ならではの鮮明なリアリティや、果物の “もの” としての象徴性・存在性・物語性があらわれたといいます。絵画の世界のような背景と絶妙なハーモニーを醸し出す作品群は、“果物のポートレート” といえるでしょう。

上田義彦展

会期 2024年3月22日 (金) ~4月14日 (日)
会場 Gallery & Restaurant 舞台裏
住所 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
時間 11:00〜20:00
定休日 月曜 (祝日の場合は翌日休業)
入場料 無料

上田義彦 (Yoshihiko Ueda)

1957年、兵庫県生まれ。写真家・福田匡伸氏、有田泰而氏に師事した後、1982年に独立。東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞など、国内外の代表的な国際デザイン賞を多数受賞。2014年、日本写真協会作家賞を受賞。同年より多摩美術大学グラフィックデザイン科教授。2011年~2018年、自身のスペース Gallery 916を主宰し、写真展企画、写真集の出版プロデュースを行う。2021年には初めて脚本、監督、撮影を手がけた映画作品『椿の庭』を公開。写真集に『QUINAULT』『AMAGATSU』『at Home』『Materia』『A Life with Camera』『FOREST 印象と記憶 1989-2017』『椿の庭』『Māter』『いつでも夢を』など多数。作品はエルメス・インターナショナル (フランス)、ケンパー現代美術館 (アメリカ)、ニューメキシコ美術館 (アメリカ)、フランス国立図書館 (パリ)、Stichting Art & Theatre (オランダ) に所蔵されている。
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