本当にさよなら「カーネル・サンダース像」KFCが人形納め 1985年の道頓堀川投げ込みから2009年帰還

ケンタッキーフライドチキンを展開する日本KFCホールディングス株式会社が19日、1985年に道頓堀川に投げ込まれ、24年後の2009年に発見されたカーネル・サンダース人形を廃棄することを発表した。老朽化により管理が困難であるとして大阪の住吉神社で8日に人形納めをしたことを明かした。

人形納めには判治孝之代表取締役社長をはじめとした役員が参列。神前に玉串をささげる玉串奉奠(たまぐしほうてん)などでカーネル像へ感謝とお別れを告げたとした。お供え物には御神酒に加え、オリジナルチキンを奉納したと発表した。

2009年の発見時に「おかえり!カーネル」と名付けられ、関西の各店舗に展示され、日本KFCホールディングスの関西オフィス(大阪府大阪市)の受付で保管されていた。発見時から損傷が激しい状態だった。

カーネル像は1985年に、道頓堀川近くにあったケンタッキーフライドチキン道頓堀店に飾られていた。阪神のリーグ優勝決定後、主軸打者のランディ・バースに似ているとして胴上げの末に投げ落とされ、翌年以降チームは低迷。ファンの間などで「カーネルの呪い」とささやかれ、38年後の2023年まで日本一に届かなかった。

(よろず~ニュース編集部)

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