女性のはずが若い男性だった!弥生人の顔復元「第2弾」DNA分析で判明 鳥取県青谷上寺地遺跡出土の頭蓋骨

鳥取市青谷町の遺跡で出土した頭蓋骨から復元された弥生人の顔といえば「青谷上寺朗」。その第2弾として、復元を進めていた弥生人の顔が完成し、3月20日、お披露目されました。この弥生人、ある意外な事実が判明したんです。

こちらが、お披露目された弥生人の顔。

上寺朗に続く2人目の復元です。

3月24日、鳥取市青谷町にオープンする青谷かみじち史跡公園の展示施設で、地元の小中学生も参加して除幕式が開かれました。

鳥取県は、青谷上寺地遺跡から出土した頭蓋骨などをもとに、2021年、弥生時代の男性の顔を復元。

「青谷上寺朗」の愛称がつけられ、そっくりさんグランプリが開かれるなど、全国で話題となりました。

そして、男性の次は女性ということで、県は2022年から女性の顔の復元を始めました。

しかし…鳥取県の担当者「(国立科学博物館から)最初メールで連絡がさらっと来まして、一体なんのことなのかなと思ってですね。かなり動揺したんですけど、詳しく聞いてみると、間違いなくY染色体があるのでこの個体(頭蓋骨)は、男の子だということでございまして」

当初は、頭蓋骨の特徴から女性とみられていましたが、なんと!去年の終わりごろ、DNA分析の結果、男性と判明したんです。

推定年齢は10代前半だということです。

この報告を聞いた平井知事は…

鳥取県 平井伸治知事「どうも男の子らしいということになりまして、みんなびっくらこいたわけであります」

DNA分析では、そのほか髪は太く、肌の色はやや濃い目、眉毛は濃く、まぶたは二重で瞳は黒いなどの特徴が分かりました。

中学生「女の子っぽいかなと思ったんですけど、男の子っぽさもあるし、なんか分かんないぐらいの顔でした」

記者「また、そっくりさんコンテストは?」

鳥取県 平井伸治知事「みなさまのお考えを聞きながらということだと思いますし、名前をまずつけないといけないかなと思いますが、多分、似たような子にきのうも出会いましたので、いっぱいいると思います」

思いがけず上寺朗の弟分の復元となってしまいましたが、これで女性の顔の復元は、なくなったのでしょうか?

鳥取県 平井伸治知事「これは、ぜひチャレンジしないといけないと思いますし、担当部局も、メンツにかけて、次は女性の復元像をつくると言っていますから」

施設の内覧会も開かれ、弥生時代について楽しく学べるガイダンス棟や貴重な出土品などを展示する重要文化財棟などが公開されました。

「青谷かみじち史跡公園」は、3月24日オープン。

弥生時代のロマンを感じに来てみてはいかがでしょうか。

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