雪に負けないフクジュソウ 春分の日、青森県内冷え込む

昼過ぎからのぬれ雪にすっかり覆われたフクジュソウの花=20日午後1時半、八戸市の種差海岸

 春分の日の20日、青森県内は低気圧などの影響で冷え込む一日となった。午後には三八上北中心に雪となり、八戸市の種差海岸では降り積もったぬれ雪がフクジュソウの黄色い花を覆った。

 青森地方気象台によると、各地の最高気温は平川市碇ケ関0.0度、六ケ所0.4度、十和田1度、弘前と東通村小田野沢2.1度、青森2.3度、八戸と外ケ浜町蟹田2.7度。全域で1月下旬~2月下旬並みの冷え込みとなった。

 種差海岸では正午過ぎから雪が降り始め、約1時間で周囲はすっかり冬景色に。天然芝生地の小川沿いに約60輪が咲くフクジュソウの花は、雪と寒さに耐えながら本格的な春到来を待ちわびていた。犬の散歩で訪れた階上町の東野ゆかりさん(44)、愛さん(17)親子は「雪に負けない花を見ると、春の息吹を感じる」と話した。

 同海岸インフォメーションセンターによると、今年は平年比で約2週間早い2月8日に開花を確認。今後は遊歩道沿いなどでも咲き始め、見ごろは4月中旬まで続くという。

 同気象台によると、21日の県内の予想降雪量は津軽と下北が最大1~5センチ、三八上北が同5~10センチの見込み。

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