【リニア】流域市町「ボーリング調査を進めるべき」 川勝知事「掘って想定外と言われたら…」 静岡

静岡県の川勝平太知事は13日の会見で、今後のリニアの進捗に関わるボーリングの問題について、4月にも県の専門部会を開いて議論することを明らかにしました。

工事の前段階に地質や水質などを確認するために行われる「ボーリング」。水問題に懸念の声を上げている大井川流域からは、これまでと違った声が出てきています。

島田市 染谷絹代市長(2月25日):「流域の総意として、モニタリングや高速長尺先進ボーリングについて、流域はどちらも早く着実に進めてもらいたい」

現在、大井川から取水している田代ダムが来年11月まで工事中のため取水を停止しています。大井川流域の市や町は、このタイミングでボーリングを進めるべきとしているのです。これに川勝知事は。

静岡県 川勝平太知事(13日):「水が滞留してることがわかっている所に穴を開けていく。ですから何が起こるか分からないことがある。東電が工事している間は、トンネルを掘っていいっていうような、何か単純化した形でJR東海が受け止めているようだが、そんなことを流域の市町の方たちが言ってるとは思いません。掘っていいから掘りました。想定外でしたと言われればどうするんですかね」

川勝知事は、この件に関して、4月にも県の専門部会を開いて議論することを明らかにしました。

国のモニタリング会議には「期待」

また、先日、環境問題に関して国が新たに設置したモニタリング会議が初めて開催されたばかりですが…。

静岡県 川勝平太知事(13日):「一番重要なのは座長。その座長の矢野弘展さんはご案内の通り、横綱審議委員の委員長にもなった方で、ネクスコ中日本のCEOを務めた方で、非常に立派な人格者。高潔な人。ですから、公正中立なこの会の運営をするといいうふうに期待している」

このように話し、会議への期待を示しました。

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