「倒れたら自分じゃない」細谷真大が貫くストライカー像は?【U-23代表】

世代屈指のストライカーの何が何でもゴールに向かう姿勢が、チームにとって大きな力になるはずだ。

U-23日本代表は3月22日にマリと、25日にウクライナと国際親善試合を実施。それに向けた国内での合宿は、20日に3日目を迎えた。

今年1月にはA代表としてアジアカップを戦うなど、日本のトップの場で経験を得た細谷真大(柏レイソル)は、トレーニング後、「アジアの戦いの厳しさをしっかり伝えていきたい」とチームへの還元を誓った。

細谷といえば、フィジカルの強さを活かしたパワフルな突破とゴールに向かう姿勢が武器。その強みが存分に発揮されたシーンがある。昨年12月の天皇杯・川崎フロンターレ戦だ。

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69分、自陣からのクリアボールが前線に流れ、それに反応した細谷が抜け出した。相手DFに後ろから激しいタックルを受けたが、倒れずにゴール前まで持ち込む。しかし、最後はボールタッチが大きくなり、GKにキャッチされた。

倒れていれば、相手DFにレッドカードが提示されていたかもしれない場面。しかし細谷は倒れなかった。

「もちろんあそこの場面は、いろいろ意見が分かれると思いますけど、自分は行けると判断して行った。あそこで倒れたら自分じゃないなと思っていたので、あのような判断になりました」

こう改めて振り返った22歳のFWは、その得点への意欲について「小さい頃からフォワードをやらせてもらっていたのでずっとある」のだという。

“自分らしい”ストライカーに。細谷はこれからもその意思を貫き、ゴールへ突き進む。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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