“最高峰”の舞台で躍動…遠藤航が実感した日本代表への波及効果とは「周りを引っ張る意味でも大事」

日本代表は20日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表戦に向け、『国立競技場』で最終調整を行った。

主将を務めるMF遠藤航(リヴァプール/イングランド)は、現地時間17日にマンチェスター・ユナイテッドとのFAカップ準決勝を戦ったばかり。過密日程の中で行われる一戦に向けて「そんなに準備期間はなかった」と明かしつつ、「その中でもやらなければならないと思いますし、そこを言い訳にしたくないので、自分なりにできる準備を最大限やっています」と語った。

優勝を期待されたAFCアジアカップカタール2023では無念のベスト8敗退。約1カ月半が経過し、FIFAワールドカップ26の切符をかけた戦いが再開する。遠藤は「一つの区切りではあると思う」と前置きしつつ、アジアカップでイラクやイランといったロングボールを多用するチームに苦戦したことを念頭に、次のように戦い方への持論を展開した。

「後ろを固めるのもそうですけど、ボールの出所にどれだけ行けるかというところは結構話したりしています。アジアカップ前に勝っていた試合では、コンパクトにした中で出所にプレッシャーに行きながら、良い状態で蹴らせない。それが生命線でもあると思うし、守備をする上で大事になると思います」

「後ろ向きな選択を続けてしまうと、結果的にゴールに近いところでサッカーをさせてしまう。失点する確率を下げる意味でもそうですし、自分たちがワールドカップ優勝を目指すところから逆算しても、前向きなプレーの選択が常に大事だと思います」

所属するリヴァプールでは、アンカーの主力としてここまで公式戦34試合に出場し3ゴール1アシストをマーク。現地時間の今月10日に行われたマンチェスター・シティとの“天王山”では、ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネらを相手に堂々たるパフォーマンスを披露し、ファン投票によるプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出された。遠藤は「自分としてはいつも通りやっている感覚だし、求めている環境に身を置けているという感じです」と口にしつつ、代表活動への影響について次のようにコメントしている。

「マンチェスター・シティとリヴァプールという大一番に出れていること自体が周りの選手にとっては刺激になっている。みんな試合を見ているし、向こうから見ていたという話をしてくるぐらい影響があります。キャプテンとしては、プレーで見せていくというのは結果的に周りを引っ張るという意味でも大事ですし、コミュニケーションもそうですけど、リヴァプールの中心としてパフォーマンスを出していくことが、日本代表にとっても一番かなと思います」

© 株式会社シーソーゲーム