セリエAのフィオレンティーナは3月19日、GM(ゼネラル・マネージャー)のジョー・バローネ氏が心臓発作によりこの世を去ったと発表した。享年57だった。
同月17日に開催予定だったアウェーでのアタランタ戦(セリエA29節)に帯同していたバローネ氏だったが、試合当日にチームとともに宿泊していたホテルで心臓発作を起こし、ヘリコプターでミラノのサン・ラッファエーレ病院へと緊急搬送されていた。
すぐに冠動脈(心臓の筋肉に血液を送っている血管)の手術を受けて無事成功したとの報告もあり、回復を願ったものの、帰らぬ人となった。
バローネ氏はイタリア出身のアメリカ人で、ニューヨーク・コスモスの副会長を経て、2019年夏にフィオレンティーナのGMに就任していた。
【画像】フィオレンティーナが逝去したバローネ氏に哀悼の意を表す投稿
フィオレンティーナは公式ホームページやSNSでクラブに多大な貢献を果たしたバローネ氏の死を悼んだ。
「深い悲しみと計り知れない痛みをもって、フィオレンティーナは今日、クラブのランドマークの一人であり、クラブの近年の歴史を彩り、決して忘れられることのない人物を失った」
「この大きな絶望の瞬間に、紫色の世界全体が妻のカミラ、子供たち、そしてバローネ一家全員を包み込んでいます」
故人とその家族への言葉とともに、試合の延期を受け入れたセリエAと対戦相手のアタランタなど関係各位への感謝も綴っている。
この投稿を受けてセリエAのクラブやインテル副会長のハビエル・サネッティ、サッカー専門サイト『transfermarkt』など、多くの関係者やメディアが哀悼の意を表した。アタランタは「サッカー界でこれほどチームに愛着を持つ人物は滅多にいない。フィオレンティーナのファンとその家族に心からの抱擁を」とコメントしている。
葬儀は現地時間3月20日にクラブのスポーツセンター「ヴィオラ・パーク」にて執り行なわれる予定だ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部