SF映画『デューン 砂の惑星PART2』が、3月15日から全国公開されている。
圧倒的迫力と没入感、ティモシー・シャラメさんをはじめとする豪華キャストでも話題の作品だが、同様に観客から支持を集めているのが、映画を象徴する“巨大ミミズ”こと「サンドワーム」だ。
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴさんは、サンドワームに乗るシーンについて「今まで手がけたなかでも最も複雑なシーンだった」と振り返る。
巨大生物サンドワームが躍動する『デューン 砂の惑星』
サンドワームとは、映画の舞台となる砂の惑星・デューンに生息するミミズのようなフォルムが特徴の巨大生物。中には全長数百メートルにも及ぶ個体も存在する。
砂漠や地中を猛スピードで移動し、無数の歯を持つ巨大な口で獲物を飲み込む。デューンに暮らす砂漠の民たちにとっては、神として崇拝される存在だ。
前作『デューン 砂の惑星』でも大きなインパクトを与えたサンドワームだが、本作では出番もスケールもアップ。
ティモシー・シャラメさん演じる主人公のポールと仲間たちがサンドワームを乗りこなし、無数のサンドワームを引き連れ戦地に突入する迫力のシーンが展開される。
映画を鑑賞した観客からも、「サンドワームの大活躍が観れて本当に良かった」「まるで自分もサンドワームに乗っているかのような臨場感と迫力があった」など、サンドワーム登場シーンの“ライド感”を評価する声が上がっている。
ちなみに海外では、自作サンドワームで映画館に来たファンの動画がSNSを中心に話題を呼んでいる(外部リンク)。
「サンドワーム乗り教室」で出演者を指導
前作に引き続きメガホンを取ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、原作小説でも特徴的に描かれていた“サンドワーム乗り”シーンを表現するために、相当な労力を費やしたことを明かしている。
できるだけリアルに見せたかったので、砂漠の民がどのようにサンドワームに乗るか、グラフィックを使ってスタッフに説明したんだ。
実際の太陽光の下で、サンドワームのような建造物に乗ってもらって撮影しようと試みた。かなり特殊なその撮影が実現するまでには、制作チームでも数か月の作業と多くの試行錯誤が必要になった。
大きな忍耐力が必要だったし、非常に実験的な要素が多く、今まで手がけたなかでも最も複雑なシーンだったよドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
ティモシー・シャラメさんら出演者は、サンドワームに乗るシーンの撮影にあたって、全員が「ドゥニ・ヴィルヌーヴのサンドワーム乗り教室」で指導を受けているという。
監督はレクチャーにあたり、サンドワームに乗るために必要な砂漠の民が持つフックを、まるで手綱のように操作。幼少期より原作小説を愛読し、“サンドワーム乗り”について明確なビジョンを持っているからこその映像に仕上がっている。
全世界で大ヒットを記録する『デューン 砂の惑星』
「デューン 砂の惑星」はフランク・ハーバートさんの小説を原作としたSF映画シリーズ。
前作『デューン 砂の惑星』は2021年に劇場公開。全世界で4億ドルを超す大ヒットを記録し、第94回アカデミー賞でも最多6部門を受賞した。
公開中の「PART2」では、砂に覆われた過酷な惑星デューンを巡った戦いで、アトレイデス家の生き残りであるポール(ティモシー・シャラメさん)の復讐が描かれる。
初日3日間の興行収入は、全米では前作『デューン 砂の惑星』の4100万ドルを約2倍を上回る8250万ドルを記録。3月18日までに、全世界では興行収入4億9471万ドル(約736億8800万円)を突破した。
これは主演のティモシー・シャラメさん、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴさんにとっても歴代1位の記録だ。
日本では、3月15日の公開初日から3日間で興行収入1億9698万円を記録。3日間限定の先行上映を加えると、2億4919万円となり、前作比120%のスタートを切っている。
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