37歳の長友佑都の代表復帰に清水GK権田修一は何を感じたか?「僕自身、諦めていない」「リーグ戦がある悔しさ」

[J2第5節]千葉 1-3 清水/3月20日/フクダ電子アリーナ

J2の5節で行なわれた千葉と清水の“オリジナル10対決”は、乾貴士の活躍などもあり、清水が3-1で勝利した。

その一戦で、前半終了間際にDFの足に当たった小森飛絢のシュートで1失点したものの、その後は冷静にゴールを守って勝利に貢献したのがGK権田修一だ。

試合後には「今日勝てたのはすごく良かったですが、(3月24日の次節の)秋田戦があるので」と気を引き締める権田の姿があった。

もっともチームは4勝1敗の2位。昨季はあと一歩のところで昇格を逃したなか、今季は良いスタートを切れたと言えるのだろう。

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またこの試合の裏では、奇しくもワールドカップ・アジア2次予選の日本対北朝鮮戦の前日会見が行なわれており、翌日には国立での一戦が控えていた。

それだけに、今回の森保ジャパンで注目された37歳の長友佑都の代表復帰に関して権田は、カタール・ワールドカップなどをともに戦ったその先輩や、日本代表への想いを明かした。

「僕自身、全然諦めていないです。J2ということでなかなか呼んでもらうことはできないですし、僕自身、このインターナショナルウィークにリーグ戦がある悔しさも当然感じています。

ただ自分はエスパルスでプレーしている事実があるなかで、自分のこの環境でできることをやりたいです。この先どうなるか分からないですが、僕が現役でやるうちは、佑都くんではないですが、日本代表は常に意識をしてやり続けるはずで、その意味では今年しっかりチームとして結果を残す、個人的にもパフォーマンスを上げ、できることを増やし、次代表に呼んでもらう時に『昔の権田だった』ではなく、『アップデートされた権田』がそこにいるようにしっかりやっていきたいです。

そして長友のメンバー入りの意味もこう語った。

「僕はFC東京の試合は古巣なので見ますが、あのパフォーマンスをしていたら呼ばれるだろうなというパフォーマンスを普段のリーグ戦で見せているので、それはやっぱり『長友選手だから』『19歳の選手だから』『新卒1年目だから』など関係なしに、良いプレーをした人が呼ばれる場が日本代表だと思います。

Jリーグ、海外関係なく、どこでプレーしていても佑都くんは呼ばれるだけのプレーを見せています。アビスパ戦も呼ばれた後でしたが、ああやって結果を残していますから(長友はゴールをマーク)。森保(一)さんだったらそこを見てくれると思っているので、僕自身もそうですし、全員にチャンスがあると思います。それこそ1年目だろうが、37歳だろうが、誰だってチャンスがあると、佑都くんは証明してくれたと思います。

僕自身はカタールまでも、そんなに順風満帆にいったわけではないので、今、J2という環境ですが、自分が何ができるかを大事にしながらやっていきたいです」

3月3日に35歳の誕生日を迎えた権田。昇格を目指す清水において、彼のプレーには注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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