【男の本音】真実の愛を求めて。ふたりの女性の間で揺れ動く男性心理とは?

もしごく普通の男性がふたりの女性の間で揺れ動くとしたら、どのような心理状態になり、どのように行動するのでしょう。

実際にあった出来事や飲み屋での聴き取りから、3つの事例を取り上げます。

さらに男性心理をわかりやすく理解するための参考になる映画やドラマをご紹介しながら、男性心理を深堀します。

彼女がいる男性が“理想の女性”からアプローチされたら?

特に好きというわけではなかったのですが、相手から告白されてしまい、断る理由がないので、交際をすることになったというヒロキさん(仮名・29歳)。

ところが友達の結婚式の披露宴で理想の女性に逢い、胸キュンしてしまいます。

「自分には付き合っている彼女がいる」と、必死に自分の気持ちを抑えますが、披露宴が終わってから一週間後に理想の女性から食事を誘われてしまったヒロキさん。

逢えばますます好きになってしまうとわかっているヒロキさんは、今カノのことを思いやってyesかnoか、大いに悩みます。

では、ヒロキさんがもし自分だったらどうする?という質問をしてみました。

◼︎イッペイさん(仮名・27歳):「本命が現れたのなら、それほど好きでもない今カノより、本命と付き合うだろうなあ」

◼︎サトシさん(仮名・28歳):「自分だったら本当にその女性が理想の人なのかを確かめる。そのためにとりあえずデートしてみる。今カノにはナイショにする」

◼︎リョウさん(仮名:29歳):「元カノと結婚の約束をしているわけではないし、お互いに未婚同士なのだから両方とも付き合ってみる」

理想の女性と出会ってしまったら「運命の人かもしれない」と男性はドキドキするようです。

問題は今カノを「特に好きではないけど、断る理由がないから付き合った」と交際について消極的なこと。ほかの3人の男性も「元カノを選ぶ」という強いアドバイスがないですね。

自分から選んで口説いて付き合った女性とそうではない女性では、男性の責任感の度合いが違ってくるようです。

【参考映画】『愛がなんだ』今泉 力哉監督

彼が世界の中心だと恋焦がれるヒロイン。一方、それほど彼女のことが好きではない男性。ふたりの関係は女性の一方的な思いが強すぎて、やがて彼女を都合の良い女にしてしまう男のエゴが見えていきます。

男にとって「都合のいい女」になりたくないもの。でも人を好きになるということは、どんな時も尊いものです。

本命はモテ女、同僚はフレンドリー。どちらと付き合う?

ユウイチさん(32歳)の好きな女性は魅力的で、ほかの男性との噂があります。

嫉妬で苦しみますが、噂の男性と別れたと知って安堵。でも、自分から彼女に告白する勇気はありません。

一方、同僚の女性はとても気が合い、フレンドリーな関係。

一緒にいると心が安らぎます。同僚の女性から好意を感じますが、付き合いたいかといえば、そこまで踏み込んだ関係になりたいと思えない。ずっともやもやしているそうです。

◼︎カズヒコさん(仮名・27歳):「難しい選択だ。まずは本命が自分に気があるかどうかを探って、あとは流れのままにする」

◼︎ユキオさん(仮名・33歳):「本命のモテ女をゲットできても、うまくいくかどうかわからないから、同僚女子とはフレンドリーな関係のままにしておく。スペックがあれば安心」

◼︎ユウキさん(仮名・34歳、既婚):「今どちらに決めないで、どちらともチャンスがあれば付き合ってみたらいいのでは?運命の人というのは、好きとか理想の人とか、そうとは限らないから。一緒にいて心が穏やかになる人が結婚生活に向いていると思う」

追いかけたくなるほど好きな人か、あるいはフレンドリーな女性か。

狩猟民族のDNAを持っている男性は、本命女子を追いかけてゲットしたいもの。しかもモテ女をゲットできると、ライバルを蹴落としたと意気揚々になるといいます。

追いかけたい女性と付き合いたけどが、フレンドリーで落ち着く女性も捨てがたいという。どちらも手に入れたいという男性の本音が現れていますね。

【参考ドラマ】『アストリッドとラファエル 文書係の事件録 シーズン4』

フランス発のミステリードラマ。型破りだけど魅力的な女性刑事・ラファエル。

彼女の同僚刑事ニコラはラファエルが好きですが、しょっちゅう衝突しています。一方、ニコラは同僚のノラと気が合い、ノラから誘いを受けて出かけますが、心はラファエルに。そんな彼を見かねて、とうとう同僚のノラがニコラに「ラファエルを誘えば」とけしかけます。

優柔不断な男には、女性の方から答えを出してあげたほうがいいのでしょうね。

本命女性の浮気が原因で破局。優しい女性と一晩過ごすも次の恋に進めない…

ヒロノブさん(仮名・28歳)は同棲していた彼女が浮気をしているとわかって、傷心のあまり同棲を解消。実家に戻ります。

その後、元カノとLINEをするようになりますが、完全に関係を絶てない自分を情けないと責めています。

そんなある日、友人のホームパーティーで知り合った福祉関係者の女性(29歳)と話が弾んで、つい別れたカノジョの話をしてしまいます。

女性に誘われて女性の部屋で再び一緒に酒を飲みますが、女性には何もしないで、早朝に帰ったのです。

◼︎タカユキ(仮名・30代):「その気になったのに、指一本も振れずに帰ったのは、どこかでやる気がなくなったのか、元カノのことを引きずっていたからだろう」

◼︎ミチヒロ(仮名・35歳):「目の前の女性に魅力を感じなかったのか、ただ話を聞いてもらいたかったのか。どちらにしても一歩踏み出せない何かがあったんだろう」

男性が女性の部屋に入ると、男女の関係になるという展開について。令和の時代は必ずしもそうなると断言できないでしょう。

浮気をされて別れても、元カノに未練がある男性もいます。元カノ以上の女性に巡り合えたらまたヒロノブさんの人生はかわってくるかもしれません。

【参考映画】『シベールの日曜日』セルジュ・ブールギニョン監督

このフランス映画は、人間のトラウマに絡めて決して別れられない男女を描いています。年齢も環境も異なるふたりですが、一緒にいるときは孤独が癒されるため互いになくてはならない存在。決して別れられない相手がいるという、不思議な縁もこの世の中にはあるのです。

(mimot.(ミモット)/ 夏目 かをる)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社