アジア杯での反省も糧に…鈴木彩艶、日本代表の正守護神定着へ「良い準備はできている」

日本代表は20日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表戦に向け、『国立競技場』で最終調整を行った。

AFCアジアカップカタール2023では正GKとして全5試合にフル出場した鈴木彩艶(シント・トロイデン/ベルギー)は「また違った大会が明日から始まりますし、ワールドカップにも直接繋がる大きな大会なので、気持ちを新たに準備している段階です」とコメント。その上で、対戦相手の北朝鮮の印象について次のように語った。

「闘志をむき出しに戦ってくる。それは僕たちも変わらない部分ですし、どちらが上回れるかというところで、そこは負けずに戦えたらと思います。前線でのコンビネーションや連動した動きに長けているという印象があるので、自分はGKとして、相手のコンビネーションに対して味方をどう動かしていくかというところが大事になるかなと思います」

前述のアジアカップでは随所で好プレーを披露した一方で、失点に直結するミスも散見された。鈴木は「反省すべきところと継続するところの振り返りはしっかりできましたし、明日の試合に向けて積み上げてきました」と苦い経験を糧にしていることを強調しつつ、次のように言葉を続け、自身の状態への自信を示した。

「技術のことであったり、ゲームの時間帯を考えてプレーすることだったり、すべてにおいて振り返りを行いました。守備に徹するというところに重きをおいてやった部分はある。結果もそうですし、パフォーマンスも自分の中でしっかり継続してできている部分はあるので、良い準備はできていると思います」

今回の日本代表にはアジアカップのメンバーにも名を連ねた前川黛也(ヴィッセル神戸)に加え、サンフレッチェ広島で不動の守護神として活躍し、日本代表でも通算7キャップを誇る大迫敬介も選出。定位置争いの激化が予想されることについて、鈴木は「毎回毎回厳しい戦いがあるということは分かっているし、どの選手が来ても非常にレベルは高いので、その選手と共にプレーして勝ち取るという部分は変わらない。より気持ちを引き締めてやるだけです」とコメントしつつ、「自分がどうパフォーマンスを発揮するかということだと思うので、自分の長所を生かして競争に勝てればと思います」と正GK定着への意欲を示した。

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