強風で42分間の中断、甲府が試合後に異例の声明…中断後の看板未設置をスポンサーへお詫び「短い時間で難しい選択を」

甲府が試合中の対応に声明を発表した[写真:©超ワールドサッカー]

ヴァンフォーレ甲府は20日、「本日の試合にご来場の皆様およびヴァンフォーレ甲府に関わる皆様へ」と題し声明を発表した。

20日、明治安田J2リーグ第5節のいわきFC戦がJIT リサイクルインク スタジアムで行われた。しかし、試合中の57分に突然強風が吹き荒れたことで試合が中断。42分間も中断した後に再開。1-1のドローに終わった。

甲府が発表した声明は、その際の対応について。Jリーグとクラブのスポンサー看板を撤去して試合を再開したことについて説明すると共に、スポンサーへの謝罪を行った。

「ヴァンフォーレ甲府にご支援とご協力並びにご声援を頂いている皆様、また、本日、スタジアムにご来場を頂きました方々には、日頃より、クラブの活動にご理解を賜り、誠にありがとうございます」

「さて、本日、JIT リサイクルインク スタジアムで行われました、2024明治安田J2リーグ 第5節 いわきFCとの試合におきまして、後半12分に突然の強風によって試合は、42分間の中断となりました」

「クラブと致しましては、予め天気予報等の情報を収集して、準備はしておりましたが、予想を大きく上回る突発的な強風によって、スタジアム内に設置しておりました、Jリーグのトップパートナー様とヴァンフォーレ甲府のスポンサー様の看板設置が中断後の試合再開時に設置することが出来ませんでした。継続して設置することが出来なかった理由と致しましては、スタジアム内の全ての方々の安全確保を優先したこと。公式戦を成立させる必要があったこと。試合再開後も引き続き、強風が予測され、繰り返されるリスクに備える必要があったこと。等でありました」

「DAZNのテレビ中継もあり、広告の露出という観点で考えた場合、短時間で難しい選択をしたことになりますが、Jリーグのトップパートナー様とヴァンフォーレ甲府に関わる全てのスポンサー様におかれましては、何卒、ご理解を賜りたくお願い申し上げます」

「また、いわきFCの関係者を含めて、ご来場頂きました皆様方には、試合開催にご理解とご協力を頂きまして、御礼を申し上げます。誠にありがとうございました」

スポンサーにとっては、試合中継で企業名やサービス名が移ることでスポンサー料を払っているだけに、確かに出ているはずの看板がないことは問題だが、安全確保の観点での決断に。それでもスポンサーへの配慮を忘れない声明となった。

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