【動画】ちょっとシュール…。「人間に慣れないように」キツネの着ぐるみで保護活動

米バージニア州リッチモンドの野生生物保護センターがFacebookに投稿した、「子ギツネの授乳動画」が注目を浴びています。

2月29日、犬の散歩をしていた男性が「路上で子猫を見つけた」と同センターに引き渡した動物は……生まれたばかりのキツネでした。

いずれ野生に帰る子ギツネが人間に慣れないよう、スタッフがキツネのマスクをかぶって世話をする様子が拡散され、CNN NBC など、複数の報道機関が取り上げています。

投稿文には、「キツネの保護を支援してくださった皆さまに感謝します」と書かれています。

「この子は順調に成長していますが、『刷り込み』を避け、人間に慣れすぎたりしないようにすることが重要です」

刷り込み(インプリンティング)とは、動物が生後間もない時期に接したものを親だと認識する学習現象です。ごく短期間で刷り込まれ、長期間持続するため、人間を親だと認識した動物は野生に戻りにくくなってしまいます。

「当施設で私たちは、人間の活動によって出る音を最小限に抑え、視覚的な障壁を作り、手で動物に触れる回数を最小限にし、施設間の移動も減らしたうえ、種類ごとにマスクを着用して世話をしています」

動画を見ると、キツネのぬいぐるみも置いてあります。子ギツネがぬいぐるみに寄り添って眠る様子も❤️

事務局長のメリッサ・スタンレーさんはAP通信 に、「動物を野生に戻して生存確立を高めるだけでなく、自分の種を認識してもらい、繁殖させて野生動物の個体数を増やすことを目標にしています」と語りました。

センターは母ギツネを捜索しながら、年齢と体重が近いほかのキツネと一緒に野生に戻すリハビリを続けるそうです。

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