電子ごみ、22年に過去最高 6千万トン、リサイクル2割

電気・電子機器が廃棄されて生じる「電子ごみ」(国連訓練調査研究所提供、共同)

 【ジュネーブ共同】国際電気通信連合(ITU)などは20日、洗濯機やパソコンといった電気・電子機器が廃棄されて生じる「電子ごみ」が2022年に6200万トンに上ったと発表した。過去最高を更新した。電子機器の普及や製品ライフサイクルの短縮化が背景にある。このうち適切にリサイクルされたのは2割にとどまった。

 電子ごみは10年以降、リサイクル量よりも約5倍の速度で増加。30年には8200万トンに膨らむと見込んだ。

 22年の電子ごみで最も多かったのは電子レンジなど小型家電で2040万トン。スクリーンやモニターは590万トン。リサイクル率は欧州やオセアニアが40%を超えた。

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