「もう一度フレッシュな気持ちで」アジアカップ後には提言もした守田英正、改善が進む中でボランチコンビにも自信「航とは分かり合っている」

意気込みを語る守田英正[写真:©超ワールドサッカー]

20日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼2027アジアカップ予選の北朝鮮代表戦に向け、MF守田英正(スポルティングCP)が意気込みを語った。

21日に控える北朝鮮戦。国立競技場での戦いとなるが、2017年12月に行われたEAFF E-1サッカー選手権以来6年ぶりの対戦となる。

アジアカップ2023では優勝候補筆頭に挙げられながらもベスト8で敗退した日本。一方でW杯予選は2連勝スタートを切っており、ここで連勝を収めれば突破が決まることとなる。

この日から全体トレーニングに全員が参加。守田もその1人だったが、北朝鮮についてのイメージをトレーニング後の取材で語った。

「色々と難しくなると思います。死に物狂いで倒しにくると思いますし、彼らは僕たちとやるために1月下旬からキャンプをしているというのも聞きました。相当覚悟を持った戦いになると思いますし、ホームなのでまずは勝たなければいけないと思います」

アジアカップではベスト8で敗退。試合の入りの問題も指摘された。守田は「僕自身、色々な感情を持ちながら過ごしてきましたが、もう1度フレッシュな気持ちでチームに貢献したいなというのが強いです。スタートから自分の持ち味を出して貢献したいです」と、しっかりとした入りを見せたいと意気込んだ。

アジアカップ後には戦い方、チームに提言をした守田。「あまり触れたくない」としながらも、「もう1度フレッシュに、僕自身もチームも再スタートする気持ちで。大会自体も変わりますし、自分たちがやってきたことを軸に、プレーできればと思います」と、気持ちを既に切り替えているとした。

とはいえ、問題は解決する必要がある。守備時の立ち位置については「守備のところの確認はミーティングで映像を使って改めて。分かっていた部分ではありますけど、新しい選手もいたので歪みが生まれないように話しました」と、すり合わせもできているとのこと。また、決め事の細かさも「可変だったり、相手が1枚多くビルドアップしてきた時にズレだったり、誰が行くということは今まで以上に話はできました」と、共有できているという。

ただ「いきなり0が1、1が2になるということはないですけど、どれだけ最適解を導けるかであって、答えは求めていません。今はその段階というか、良くするために動いています」と、常に改善を続けていく必要があり、そのために動けているとした。

大事な試合でのポイントについては「難しい試合ということはセットプレーや先制点と言われますが、それが全てだと思います。前半0-0であって焦れることなく、僕たちはホームですし、たくさんサポーターもいると思います。ただ簡単にはいかないので、先制されずに、セットプレーは重要だと思います」と、アジアカップでも苦しんだ部分はカギになると感じているようだ。

システムはまだ不明だが中盤では遠藤航(リバプール)とコンビを組むことは濃厚。アジアカップで出た問題点を含め、2人での擦り合わせについては「航とはわかり合っているので、僕たちが互いに補完して、守備固く、セカンド拾って、リカバーして、運動量多くみたいなことは、目に見える部分で分かりやすいので、それを出させないように空中戦でロングボールを多用したりしてきたと思います。距離自体はそんなに悪くはなかったと思いますが、チームとしてですね。相方との距離感だったり、補完の作業が大事だなと思います」と、大事なポイントはわかっているとした。

また、良く知る田中碧(デュッセルドルフ)も復帰。「良い意味でアンバランス、彼にしかないゴールを嗅ぎつける力とか、リーグを見ていても得点力はありますし、パンチ力もあります。それはチームにとって凄くプラスですし、対アジアでブロックを引いてきた中で大胆にシュートを打ったりランニングは効くので、彼自身も期待しているのではないかなと思います」と語り、田中が持つ攻撃面の力も出せるようにしたいとした。

北朝鮮戦は、21日(木)の19時20分に国立競技場でキックオフを迎える。

© 株式会社シーソーゲーム