【タイ】中国チェリー、電動車4モデルを年内発売[車両]

中国大手の奇瑞汽車は、EV「オモダC5 EV」でタイ市場に参入する=20日、タイ・バンコク(NNA撮影)

中国自動車大手、奇瑞汽車(チェリー)は20日、タイの首都バンコクで会見を開き、年内に電動車4モデルを発売してタイ市場に参入すると発表した。4月以降に「欧萌達(オモダ)」と「Jaecoo」の2ブランドから、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)をそれぞれ2モデル発売。今年は6,000台の販売を目標に掲げる。

第1弾モデルとなるEV「オモダC5 EV」は、第2四半期(4~6月)に販売を開始する。欧州の測定基準「NEDC」に基づく充電1回の航続距離は最大505キロメートル。タイ法人オモダ&Jaecoo(タイランド)のピチャユット副社長(販売・マーケティング担当)は、スタイリッシュな車体デザインは空気抵抗も最小限に抑え、「ノイズレスで快適な走りを提供する」などとアピールした。

第3四半期にPHV「Jaecoo7」、第4四半期にEV「Jaecoo6」、PHV「Jaecoo8」を発売する。オモダ&Jaecoo(タイランド)の祁杰社長は「今年まず6,000台の販売を目指す」と述べた。

2車種目となるJaecoo7は、バッテリーのみで最大95キロの走行が可能。DC(直流)急速充電器を使えば、20分間で最大80%の充電が可能だという。ショールームは35カ所以上を開設する。

■現地生産は25年開始

チェリーはタイで組立工場整備も進める。建設地は東部ラヨーン県で、2025年に生産を開始する見込み。第1期工場の生産能力は年間5万台となる。

© 株式会社NNA