伏木の元気マルシェで 高岡・中心部で6店 震災直後の写真、募金も

マルシェで買い物する住民=高岡市坂下町の複合施設「サカサカ」

 能登半島地震で被災した高岡市伏木地区の飲食店主らが20日、坂下町の複合施設「サカサカ」でマルシェ「ふしぎなふしき応援ショップinサカサカ」を開き、復興に向けた取り組みが進む伏木の元気をアピールした。地震直後の写真パネルや募金箱が設置され、会場は復興を後押しする雰囲気に包まれた。

 マルシェには伏木の6店舗が出店し、和菓子や地酒、土産、工芸品が販売された。

 買い物客は国宝勝興寺の参道沿いにある「おべんとうカフェにじのこや」の弁当やスープを購入し、イートインスペースで舌鼓を打った。土産品として伏木曳山祭と国宝勝興寺を描いたコースターが人気を集めた。木製スプーンの製作実演も行われた。

 伏木地区では液状化の被害が目立ち、道路の隆起や建物の傾きが相次いだ。仮店舗での営業を強いられている店もあるが、応急復旧が急ピッチで進められ、ほとんどの道路は車両の通行が可能な状態となった。

 ただ、こうした復旧の様子が十分に伝わっていない市民もいる。出店者は「また伏木に足を運んでもらえるように、地元が頑張っていることを知ってもらいたい」と話した。

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