【日本代表の北朝鮮戦スタメン予想】三笘&伊東が不在の2列目は久保、堂安、中村。GKは大迫で、予測が難しい1トップは...

日本代表は3月21日、国立競技場で開催される北中米ワールドカップ・アジア2次予選の北朝鮮戦に挑む。5日後には13年ぶりに平壌に乗り込むアウェーゲームが控えており、ホームでしっかり勝点3を奪いたいところだ。

今回の活動は試合3日前の18日から始動し、初日の練習に参加したのは12人のみ(うち5人は室内で調整)。翌日は最初の30分が非公開となり、公開後のトレーニングでは2日目から合流したメンバーはすでに練習を終えていた。

そして前日練習は冒頭15分のみが公開と、ほとんどトレーニングをチェックできなかった。海外組は過密スケジュールで、コンディションを見極めるのが難しい面があるが、スターティングメンバーを予想してみたい。

システムは4-2-3-1で、GKはアジアカップで全5試合にフル出場した鈴木彩艶(シント=トロイデン)ではなく、大迫敬介(サンフレッチェ広島)と予測。元々、故障の影響で選外にならなければ、アジア杯で後者が一番手だった可能もあるし、前者はアジア杯で8失点と安定感を欠いた。

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右SBは、本調子ではなかった菅原由勢(AZ)との序列をアジア杯第3戦からひっくり返した毎熊晟矢(セレッソ大阪)がスターターを務めるのではないか。菅原もクラブでここ3試合3ゴ―ル・1アシストと復調しているものの、合流が早かった毎熊をチョイスすると見た。

アジア杯の後、ふくらはぎの問題で試合に出ていない冨安健洋(アーセナル)が選外となったCBの一枚は、板倉滉(ボルシアMG)で堅い。もう一人は、これまでなら板倉との相性がよい谷口彰悟(アル・ラーヤン)だったが、アジア杯で評価を上げた感がある町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)を選んだ。

左SBは、順当に伊藤洋輝(シュツットガルト)が務めるはず。カタール・ワールドカップ以来の招集となった37歳の長友佑都(FC東京)が、左右どちらかのSBで先発起用されるようならサプライズだ。

ダブルボランチの一角はキャプテンの遠藤航(リバプール)になるだろう。マンチェスター・ユナイテッドとのFAカップ準々決勝で120分間を戦った後だが、現状では外せない。相棒はこれまでなら守田英正(スポルティング)になるが、アジア杯で精彩を欠いたこともあり、その大会は招集外だった田中碧(デュッセルドルフ)と見立てた。これまでも先発抜擢で流れを変える働きをした過去があり、守田より早く合流できた点もプラスになるか。

腰の故障で長欠中の三笘薫(ブライトン)と週刊誌報道の影響でアジア杯を途中離脱した伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)が外れた2列目はどうなるか。

右サイドはすんなり堂安律(フライブルク)が入るだろう。アジア杯以降もコンディションの良さを維持している、

トップ下はリーグ戦を金曜日に終え、海外組では一早く合流した久保建英(レアル・ソシエダ)。クラブで切れの良いプレーを見せている南野拓実(モナコ)をトップ下に入れて、久保を右に回すオプションの可能性は高くないか。

三笘のいない左サイドは中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)が担う。これまでもブライトンのウインガーの穴を埋める以上の活躍をしてきただけに、8戦6発の得点力に期待したい。ともに両サイドを担える前田大然(セルティック)と相馬勇紀(カーザ・ピア)は途中出場のカードとなると見る。

最も悩んだのが1トップだ。アジア杯で4ゴールの上田綺世(フェイエノールト)が引き続き軸になるはずだが、合流が早かった浅野拓磨(ボーフム)をセレクトした。まずは一気にプレスを掛けて、ペースを掴む策に出るのはないか。もしゴールをこじ開けられないようなら、ボックス内で勝負できる上田や約4年3か月ぶりの招集となった小川航基(NEC)を送り込むのではないかと予測した。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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