「大谷翔平のチームメイトで本当に嬉しい」開幕戦で2安打1打点1盗塁の“上々デビュー”にド軍同僚から絶賛の声!「見ているだけで楽しいよ」

名門球団で迎えたメジャー7年目は上々のスタートを切った。

メジャーリーグの2024年シーズンが開幕し、サンディエゴ・パドレスとロサンゼルス・ドジャースが韓国・ソウルでオープニングゲームを戦った。昨年オフ、ロサンゼルス・エンジェルスから10年総額7億ドル(約1015億円)で新加入した大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場し、5打数2安打1打点。3回には今季初盗塁を決めるなど俊足を見せて、5対2の逆転勝ちに貢献した。

3回に先制を許したドジャースは4回に先頭打者のテオスカー・ヘルナンデスが相手の悪送球で二塁まで進塁。次打者の内野ゴロの間に三塁まで進むと、8番ジェイソン・ヘイワードがきっちり犠飛を放ち、ヘルナンデスが生還。相手のミスをきっかけに、ドジャースがすぐに同点に追い付いた。

その裏パドレスが勝ち越し、細かい継投でドジャース打線を封じていたが、終盤の8回に強力打線がついに目覚めた。5番のマックス・マンシーが四球で出塁すると、ヘルナンデスが中安打。さらに四球で無死満塁とビッグチャンスを作ると、エンリケ・ヘルナンデスが左犠飛で同点。続く9番ギャビン・ラックスは一ゴロに倒れたと思いきや、なんとファーストのグラブからボールが抜けて後逸。パドレスにとっては不運な形で2-3と逆転される。

試合の流れは完全にドジャースに傾き、1番のムーキー・ベッツ、そして大谷の連続適時打が飛び出し、この回ドジャースは一挙4点を追加。大谷は移籍後、初打点をマークすると一塁コーチと小さく頭をコツンとし、喜びを分かち合った。
開幕戦で勝負を決定づけるタイムリーヒット、さらには足でも高い野球スキルを見せた背番号17には、チームメイトも脱帽している。

試合後、中継したNHKの勝利インタビューに応じたテオスカー・ヘルナンデスは「オオタニは素晴らしいよ」と評すと、「彼を見ているだけで楽しいし、どれだけのことをできるのか、もうみんな知っているよ。本当に新しいことをいくつもやってくれている」と話し、エンジェルス時代と変わらない存在感を放っていると絶賛した。

5打数1安打で、2得点を挙げた同選手は「オオタニのチームメイトになれたことが、本当に嬉しい。一緒に全力を尽くして、たくさんの勝利に貢献したいね」と笑顔で述べ、今シーズンも多くの勝利をファンに約束した。

開幕戦を白星スタートで飾ったドジャースは21日の第2戦に山本由伸が先発登板する。いよいよ3年連続沢村賞右腕が、メジャーリーガーとしての第一歩を刻む。

構成●THE DIGEST編集部

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