爆速ファウルはマルチ安打の予兆? ド軍指揮官は大谷翔平の“大飛球”に着目「 1スイングで自身の姿を取り戻すことがある」

新天地で上々のスタートだ。

3月20日、韓国・ソウルの高尺スカイドームでMLBワールドツアー「ソウル・シリーズ」がスタートし、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、サンディエゴ・パドレスとのシーズン開幕戦に「2番・DH」として先発出場。移籍後初の公式戦となるこの試合では、5打数2安打1打点、1盗塁と躍動し、5対2のチーム勝利に貢献した。

まずこの日は、パドレス先発のダルビッシュ有と初対戦。初回の第1打席はショートゴロに打ち取られるも、3回の第2打席では今季初ヒット、その直後には今季初盗塁をマークした。さらにダルビッシュの降板後は、第3打席でサードゴロ、第4打席でピッチャーゴロに倒れたが、第5打席でセンター前へのタイムリーヒットを放ち、今季初打点も記録している。

こうした新天地初戦のパフォーマンスには、指揮官も賛辞を惜しまない。試合後、地元放送局『SportsNet LA』は、公式X(旧ツイッター)を更新し、ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督の会見動画を掲載。今季から新加入した注目の背番号17については、「打者の場合、1スイングで自身の姿を取り戻すことがある」と分析した。

また、「彼(大谷)はこの春、何本かヒットを打っている」と続ければ、第2打席の打球速度191.5キロの特大ファウルに注目し、「本当にいいスイングだったと思うし、あの一振りが右中間へ運んだライナー性のヒット、そして試合終盤の大きなヒットにもつながった」と指摘。「全体的に見ると、ショウヘイにとって素晴らしい夜だった」と高評価を下している。

開幕戦から大きな存在感を発揮した大谷。今後の活躍も楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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