「みんなシティ戦は見てるし...」遠藤航、リバプールでの活躍が日本代表戦士にもたらす“効果”は?「刺激になっていると思う」

リバプールの遠藤航は同僚アレクシス・マカリステルの怪我を契機に昨年12月にアンカーのポジションを掴むと、アジアカップから帰還後もハイパフォーマンスを継続。プレミアリーグ屈指の強豪でいまや不可欠な存在となった。

先日の欧州王者マンチェスター・シティとのビッグマッチ(1-1)でも躍動。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝き、「世界最高の6番」と評されるスペイン代表MFロドリと互角以上とも称えられた。

そうしたトップオブトップの経験が、日本代表に還元されれば越したことはない。

北中米ワールドカップ・アジア2次予選の北朝鮮戦を翌日に控えた3月20日の練習後に取材に応じた遠藤は、「自分がそうやって、シティとリバプールという大一番に出て、プレーを見せてるということ自体が、たぶん周りの選手にとっては刺激になっていると思う」と話す。

「ここ(代表)に来て、何か新しいことをしようとは思ってないですけど、みんなシティ戦は見てるし、どちらかと言うと向こうから見てたっていう話をして来るぐらい影響がある。キャプテンとしては、そうやってプレーで見せていくというのは、周りを結果的に引っ張るという意味でも大事だと思っている」

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31歳のキャプテンは「自分にできることは、コミュニケーションもそうですけど、今はリバプールの中心としてとにかくパフォーマンスをクラブで出していくことが、この日本代表にとっては一番なのかな」と続けた。

そのシティ戦では、世界最高クラスのMFであるベルギー代表のケビン・デ・ブライネを抑え込んで称賛を浴びた。その他の試合でも、賛辞が鳴りやまないが、本人は冷静だ。

「周りが自分に対する評価をしてくれていることは嬉しい。日本のファンだけじゃなくて、イギリスだったり海外のファンも含めて。そこは嬉しいですけど、続けることが大事だと思う。タイトルはカラバオ(カップ)は獲りましたけど、プレミアを獲っているわけではない。大事なのは、試合に出続けるプラス、そうやってタイトルを獲ること。それがリバプールには求められるので、達成できるように今シーズン最後までやりたいなと思う」

リバプールの主力MFが日本の中盤にいるというのは何とも心強い。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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