建築学会/刊行物のウェブ閲覧サービス試行、10月から構造設計指針など13件

日本建築学会(竹内徹会長)は、刊行物のウェブ閲覧サービスの試行を始める。テレワーク普及などを踏まえ、紙媒体での出版と並行して参照機会の多い主要刊行物を対象に、会員限定でウェブ閲覧サービスを行う。初年度は、要望が多い構造設計関連の指針など13件が対象となる。8月1~31日に申し込みを受け付け、10月1日から1年間の閲覧権を付与する。
同学会の2024年度の事業計画に盛り込まれた。閲覧対象は▽建築物荷重指針・同解説▽建築基礎構造設計指針▽鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説-など13件。会員ページから書籍のイメージで閲覧できる。専用ビューワーは不要。用語検索とともに、アンダーラインやメモを書き込むことができる。ただし、PDFファイルのダウンロードや保存はできない。
初年度の閲覧サービス予定価格(年間)は、個人会員が1冊1500~1900円で、13件すべてが対象の構造規準パッケージは9600円とする。
同パッケージは、50人以上の団体申し込みも受け付ける。団体の場合は会員以外でも利用可能。1人当たりの価格が会員8000円、会員外2万5000円となる。
今回の閲覧サービスは1年間の試行となる。サービスの利用状況などを考慮して、次年度の継続・増強につなげる。本格運用への移行に当たっては要望の高い刊行物や、廃版となった過去の設計指針類、構造分野以外の刊行物にも展開していく予定だ。

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