5年半続けたアルバイトの最終日 「常連の親子」に渡された手紙に思わず目頭が熱くなる

ラーメン店でのアルバイト最終日に渡された「常連親子からの手紙」がX上で話題になっています。

投稿したのは、Xユーザーの@made16gさん。

当ポストは2024年3月18日時点で7万9000件を超えるいいねを集めており「これは泣いちゃうね」「頑張ってきてよかったですね」と多くの反響が寄せられています。

アルバイト中の出来事が話題となったことに関連し、記事後半では「短時間労働者の平均賃金」についても紹介します。

※投稿された写真は【写真2枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

保育園を卒園する歳のお子さんが、最終出勤日にくれた手紙

「学生の頃5年半ラーメン屋でバイトしてたんだけど、障害持ってる子供とそのお母さんがよく通ってくれてたんだよね。んで就職するから3月30日の出勤が最後なんですって伝えたらその日に食べに来てくれて手紙とプレゼントくれた」

そんなエピソードとともに投稿されたのは、2枚の写真でした。

常連親子から渡された手紙

そこに収められているのは、当時の@made16gさんのバイト先によく足を運んでいたという「親子からの手紙」でした。

1枚目には、お子さんが書いたと思われるメッセージが写っています。「いつもおいしいラーメンつくってくれてありがとうございます」から始まり、最後は応援の言葉で締めくくられていますね。

手紙をくれたお子さんは当時、保育園を卒園する年齢だったそう。文字からは一生懸命に書いたことが伝わり、右側に描かれたイラストからは、心のこもった応援の気持ちがうかがえます…。

さらに、下部に添えられたシールには「またね!」のひとことも。思わず目頭が熱くなってしまう一枚ですね。

母親からの手紙からも、手に取るように感謝が伝わる

常連親子から渡された手紙

投稿にはお母さんからの手紙も添えられていました。メッセージは「いつも優しいお姉さんへ」というひとことから始まっています。

文中には「色々つらい時も、お姉さんの声がけのおかげでとても救われました」「私もお礼言いたくて」と、@made16gさんへの感謝の気持ちが記されています。

@made16gさんの温かい接客は、お子さんを喜ばせるだけでなく、お母さんの心の支えにもなっていたようですね。

また、メッセージの端には「一生懸命選んでいました。よかったら使ってください」との一言も。@made16gさんは手紙と一緒に「入浴剤とハンカチ」を受け取ったそうで、今でも大切に使っているとのことです。

アルバイト最終日に来店してくれた「常連親子」との会話に目頭が熱くなる

投稿者の@made16gさんによると、手紙をもらったのは4年ほど前の出来事だったといいます。当時の「親子とのやり取り」について尋ねると「詳しい内容は思い出せませんが、保育園での話を聞いたりとか、普通の日常会話をしていました」と教えてくれました。

また、手紙をもらったときの心境について「とても嬉しかった」と語る@made16gさん。

最終日に来てくれて驚いたそうで、「前々からお母さんに『息子がお姉さんに会いたいって言ってるので来ました』って言われてたんですが、まさかバイト最後の日も来てくれるとは思わずびっくりしました」と詳しく話してくれました。

続けて「会計終わって帰る際に『プレゼントです』って手渡されて、ちょうどそのタイミングでお客さんがみんないなくなったので、すぐに開けさせてもらって泣いちゃいました」と当時を振り返ります。

当時は@made16gさんにとって「つらい時期」だったそうですが、親子からの手紙に救ってもらったといいます。

手紙を渡してくれた親子の温かい気持ちに感動するとともに、@made16gさんの頑張りや優しい人柄も伝わってきます。思わず目頭が熱くなってしまうエピソードですね。

学生の頃5年半ラーメン屋でバイトしてたんだけど、障害持ってる子供とそのお母さんがよく通ってくれてたんだよね んで就職するから3月30日の出勤が最後なんですって伝えたらその日に食べに来てくれて手紙とプレゼントくれた 社員さんたちにはいじわる(オブラート300枚)されること多かったけど pic.twitter.com/8VWimWNbjb

— 冥途 (@made16g) March 13, 2024

性別や企業規模によって違う、短時間労働者の賃金

「アルバイト中の出来事」が話題となった事に関連して、ここからは「短時間労働者の賃金」を紹介します。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、短時間労働者の1時間あたりの賃金は男女計1367円となっており、性別で見ると男性は1624円、女性は1270円となっています。

1時間あたりの賃金を「企業規模別」で見てみると、もっとも高かったのは中企業の1493円、次いで小企業の1339円、もっとも低かったのは大企業の1307円でした。性別や企業規模、そのほか業種等によっても、短時間労働者の賃金に違いがあることがわかります。

現在は「障がい者支援施設」で働いているという

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「5年半続けたつらいバイトの最終日に、常連の親子客からもらった手紙」を紹介しました。

@made16gさんはポストに続ける形で「現在は障がい者支援施設で働いていること」を明かしました。

続けて「みなさんも、あれ?と思ったら何かお手伝いしたり、できなくても優しい心で見守ってもらえたりしたら、嬉しいです」と思いをつづっています。

そんなポストは多くのXユーザーの心を動かしたようで、「こんな風に伝えられる親子も、ここまで思われる接し方できる店員さんも、どちらも勇気がある人だね」「年月経っても色褪せない言葉ってあると思う」といった感想が続出する大反響となりました。

参考資料

  • @made16g
  • 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」

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