部活と就活「二刀流」 松山大野球部員がグラウンドにブルペン施工 内定の先輩と就業体験 新居浜の工務店が提案

阿部颯稀さん(左から2人目)と一緒に仮設ブルペンの施工を体験する松山大硬式野球部員=15日午前、松山市久万ノ台

 部活動に打ち込む大学生は就活に十分な時間を割けず、中小企業は自社の魅力や業務内容を知ってもらう機会が少ない。そんな双方の悩みを解消するインターンシップ(就業体験)を新居浜市西の土居2丁目の片上工務店が松山大硬式野球部の学生向けに実施した。内容は仮設の屋根付きブルペン施工。松山市久万ノ台の同部練習グラウンドで15日、1~3年生部員約50人が作業に打ち込んだ。

 きっかけは、同社の内定を得た前主将阿部颯稀さん(22)の「野球、大学、そして部に恩返ししたい」との思いだった。阿部さんから胸の内を聞いて共感した片上博登社長(42)は、雨天でも練習できる仮設ブルペン設置を計画。阿部さんの内定者研修に合わせて部員のインターンシップを実施し、建設業の仕事を体験してもらおうと考えた。

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