2024年2月 MBSD-SOC 検知傾向、Ivanti 社製品の脆弱性狙う攻撃が増加

Ivanti社製品の脆弱性を狙った攻撃検知数の推移

三井物産セキュアディレクション株式会社(MBSD)は3月12日、2024年2月度 MBSD-SOCの検知傾向トピックスについて同社ブログで発表した。

同ブログによると、2024年1月度のトピックで報告した「Ivanti Connect Secure(旧: Pulse Connect Secure)およびIvanti Policy Secureゲートウェイの脆弱性」を狙った攻撃が2月に増加しているという。

Ivanti社製品については米国時間1月10日に、認証バイパスの脆弱性(CVE-2023-46805)とコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2024-21887)が公開されて以降、2月に権限昇格の脆弱性(CVE-2024-21888)、SSRFの脆弱性(CVE-2024-21893)、XML外部エンティティインジェクションの脆弱性(CVE-2024-22024)が新たに公開され、各脆弱性において、PoC(概念実証コード)が公開されており、今後も攻撃が継続することが推測されるため、同社では当該製品を使用している場合は、早急な対策を推奨している。

Ivanti社製品の脆弱性を狙った攻撃元国について、1月に1位だったアメリカ(78.4%)からの攻撃は2月も21.5%と多数観測しているが、新たにオランダ(36.2%)とドイツ(21.1%)からの攻撃が増加しているとのこと。

同社では、Ivanti社が提供している詳細情報を確認の上で、最新のパッチや回避策の適用を呼びかけている。

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