「不安しかなかった」コロナ禍の学生生活 最後は笑顔で母校に別れ 名桜大学の学部生と院生463人が卒業・修了式 

キャップを投げて門出を祝う名桜大学の卒業生=20日、名護市

 沖縄県名護市の名桜大学で20日、2023年度の卒業式・修了式が開かれ、学部生と院生463人が巣立った。コロナ禍で入学式や学園祭が中止になるなど、多くの制限を受けながら学んできた学生たちだったが、最後は笑顔で学びやに別れを告げた。

 式典では黒いガウンをまとった卒業生がかけ声と同時に黒いキャップを投げ、互いの卒業を祝った。

 卒業生代表で答辞を述べた人間健康学部スポーツ健康学科の中川暁音さん(22)は、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた4年前、福岡県から来県した。

 当時を振り返り「友達もいないし不安しかなかったが、充実した学校生活を過ごせた」と笑顔。卒業後は県内の病院で医療事務として働く予定で「大学で学んだ専門知識を生かしたい」と決意を語った。(北部報道部・松田駿太)

© 株式会社沖縄タイムス社