硫酸が突然沸騰し手や顔に 会津若松、製薬工場で従業員2人けが

 20日午後3時10分ごろ、会津若松市門田町工業団地の武州製薬会津工場で、「薬品でけがをした。ガスも発生しているもようだ」と従業員から119番通報があった。40代従業員の男女2人がやけどを負ったとして市内の病院に搬送され、いずれも軽傷だった。近くにいた他の従業員4人も病院に搬送されたが、けがはなかった。

 会津若松署によると、製品の品質管理を担う部署で、従業員が硫酸の廃液を容器に移す作業をしていたところ、突然沸騰した硫酸が従業員2人の手や顔にかかったという。

 有害なガスは発生していなかった。同署が原因を調べている。

 同署は119番通報があった後、ガスが発生している可能性があるとして、工場周辺の住民に外出を控えるよう注意を呼びかけた。現場は会津鉄道南若松駅から北に約1キロ。

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