米マイクロン、売上高見通しが市場予想上回る AI向け好調

[20日 ロイター] - 米半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーは20日、市場予想を上回る第3・四半期売上高見通しを示した。人工知能(AI)向け製品の堅調な需要を見込む。第2・四半期決算は予想外の黒字となった。

時間外取引で株価は13.4%高を付けた。株価は過去1年間で60%超上昇している。

企業のAI技術採用が加速する中、複雑なAIアプリケーション開発を可能にするマイクロンの「広帯域メモリー(HBM)」の需要が高まっている。

サンジャイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は、同社のHBMは2024年分は完売しており、25年供給分の大半は既に割り当て済みだと説明した。

AI向け半導体で先行するエヌビディアは、次世代の画像処理半導体(GPU)にマイクロンの最新HBMを採用する。エヌビディアにHBMを供給するのはこれまで韓国のSKハイニックスだけだった。

アナリストは、利益率の高いHBM市場でマイクロンのシェアが拡大すると見込む。

マイクロンは、第3・四半期の売上高を66億ドル(プラスマイナス2億ドル)と予想。LSEGがまとめた市場予想は60億3000万ドル。

第2・四半期の調整後1株当たり利益は0.42ドルだった。市場予想は0.25ドルの赤字だった。

売上高は58億2000万ドル。市場予想は53億5000万ドルだった。

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