カズレーザー 医療現場で危惧される “2024年問題” 病院の倒産や医療費爆増の可能性について学ぶ

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が3月19日に放送された。今回は『知らないとやばい。2024年度の法改正』をテーマに、『医師の働き方改革法 医療費爆増の2024年問題』という講義で、専門家が医師の働き方改革によって引き起こされる医療現場の変化や影響について解説を行った。

以前番組の運送・物流業界の働き方改革に関する講義でも取り上げられた“2024年問題”。実は医療業界にもこの問題は存在しており、専門家によれば医療法が改正され、今年4月からは今まで長時間労働を余儀なくされてきた医師たちの労働環境が改善される一方で、医師の時間外労働に上限が定められることで地方の小さな医療施設などを中心に、深刻な人手不足が発生するのだという。

厚生労働省の調査によれば、そもそも常勤勤務医のおよそ2割が過労死ラインとされる年間960時間の残業をしており、医師の健康被害が問題視されている。これは医師法によって、医師は患者の診察を原則拒めないという応召義務が定められているためだ。4月からはこうした時間外労働に制限がつくが、大学病院など大きな病院から医師を派遣してもらうことで成り立っている小さな医療機関では、従来通りの診療ができなくなる可能性も高いそうだ。

さらに、新たな人手を確保するための人件費も国立大学病院だけで年間およそ226億円かかると推定され、医療費負担の増加も考えられる。専門家はこれらの対策として医療のIT化を提言。患者の情報をクラウドによって複数の病院や医師が共有したり、オンライン診療を活性化させたりといった方策を紹介。さらに、従来の十分な医療制度によって希薄になった日本人の病気に対する予防意識についても言及し、病院に行かなくてもいいように日頃から気をつけるよう促した。

カズレーザーは「みんなすぐに医者に誰もかれも行かなくてもいいのかなって思うことは多い」と専門家の意見に賛同。さらに「誰かに影響があるから法律を変えるわけで、とんでもなく影響受けてる人が、もっともっと我々が気づいてないだけでたくさんいらっしゃって」と総括した。

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