黒い瞳に二重まぶたのイケメン男子 青谷弥生人復顔像お披露目

現代の青谷男子と並んでお披露目された弥生時代の子どもの復顔像(右)=20日、鳥取市青谷町吉川の青谷かみじち史跡公園

 鳥取市青谷町青谷の青谷上寺地遺跡で出土した頭蓋骨を基に復元が進められていた、2体目の青谷弥生人の復顔像のお披露目が20日、開館を間近に控える青谷かみじち史跡公園(同町吉川)であった。

 復顔像は2000年度の発掘調査で出土した、弥生時代後期後葉の子どもとみられる頭蓋骨から復元された。国立科学博物館の協力を得て、DNA分析によって髪や眉の太さ、瞳の色まで再現。黒色に近い目に二重まぶたが特徴的な男子で、10代前半だったと推測される。

 お披露目の式典には平井伸治知事と、復顔像と同年代の地元の小中学生5人が出席。青谷中1年の山崎啓さん(13)は「(復顔像は)けっこうイケメン。弥生人をイメージしやすくなり、どんな生活をしていたのか興味が出てきた」と話した。

 同遺跡から出土した頭蓋骨からの復顔は「青谷上寺朗(かみじろう)」に続いて2体目となり、平井知事は「上寺朗と一緒に新しいシンボルとして展示する。ぜひ会いに来て」と、同公園への来館をアピールした。

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