元ブラジル代表FWロビーニョ氏、母国裁判所も懲役9年を求刑か…2013年に集団強姦に関与

かつてレアル・マドリードやマンチェスター・シティで活躍した元ブラジル代表FWロビーニョ氏に、懲役9年の判決が言い渡されたようだ。20日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

ロビーニョ氏は1984年1月25日生まれの現在25歳。母国の名門サントスの下部組織出身で、2002年1月にトップチーム昇格を果たすと、2005年夏にはレアル・マドリードへ完全移籍で加入。その後はマンチェスター・シティやミランを経て、キャリア晩年は中国やトルコでもプレーし、2020年10月に古巣サントスで現役生活を終えた。ブラジル代表としては国際Aマッチ通算100試合出場28ゴール23アシストという成績を誇る。

ロビーニョ氏を巡っては、ミラン在籍時の2013年、ナイトクラブで5人の男とともに当時22歳のアルバニア人女性を強姦したとして、2017年にイタリアの裁判所から有罪判決を受けた。弁護側は合意の上での行為だったと主張し、判決の撤回を求めて上告したものの、2022年1月にイタリアの最高裁判所が当初と同様の判決を宣告。しかし、同氏は国民の引き渡しを法律で禁じているブラジルに滞在中のため、これまで実刑を免れている。

今回の報道によると、イタリア側の要請を受けたブラジル高等裁判所は現地時間20日、ロビーニョ氏に対して懲役9年の刑を言い渡したとのこと。この判決は有罪か無罪かを判断するものではなく、あくまで同氏が懲役刑に服するべきかどうかを決めるものであったが、15人中9人が賛成票を投じたようだ。なお、判決に対する控訴の可能性が残されていることから、ロビーニョ氏の身柄が即座に拘束されることはないようだ。

イタリアに続き、母国の裁判所からも懲役刑を宣告される形となったロビーニョ氏。控訴の準備を進めているとの報道もあるが、事態は今後どのような展開となるのだろうか。

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