発達障がいなどの子どもとその家族に「どのように寄り添い・支援していくか」考える 宇都宮市で講演会

とちぎテレビ

発達障がいや学習障がいなどの子どもたちとその家族に、どのように寄り添い、支援していくかを考える講演会が20日、宇都宮市で開かれました。

講演会は栃木県内の医療関係者など幅広い業種で組織する「とちぎこども医療支援プロジェクト」が、初めて開きました。

今回は特に発達障がいや学習障がいのある子どもとその家族に対し、医療支援や心のケアをどのようにしていくか、専門家が実例をもとに意見発表を行いました。

このうち自治医科大学とちぎ子ども医療センター准教授の門田行史さんは、発達障がいの子どもとその親が一緒に行うトレーニングを紹介しました。

子どもが自信を失ったり、孤立したりしないようにすると同時に親が具体的に子どもに説明するトレーニングです。

また、ADHD・注意欠如・多動症の当事者や家族の支援を行うNPO法人代表の高山恵子さんは「子どもへの愛情以上に親のストレスを管理することが子育てには必要。親子で幸せになることが目標です」と話し、家族全体の支援の必要性を訴えました。

このほか、医療の適切な診断によって学習障がい支援の提案につながり、学びの手助けになるとして家庭と教育現場、医療の連携の重要性が指摘されました。

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