あなたの腸活大丈夫?便秘にバナナがNGケアの人もいる!?

腸活が健康や美容にいいことが周知されて、腸内環境や便通をよくする食材を意識して取っているかたが増えています。ですが、便秘改善食材の代表選手のバナナやヨーグルトを毎日食べているのに快便ではない、むしろ便秘気味という声を聞くこともあります。

じつは、バナナやヨーグルトが合わないタイプの便秘があるんです。今回は、バナナがNGケアになる便秘とそうでない便秘について、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

バナナが合わない便秘って?

便秘の原因はさまざまですが、「お腹の冷え」が原因であることは少なくありません。寒いと体の動きが鈍くなるように、冷えると便を出すための腸の動きも悪くなります。

じつは、バナナやヨーグルト、冷たい野菜スムージーなど朝ごはんの定番になりやすいものは、お腹の冷えを助長します。便秘ケアのつもりがNGケアになっていることも…。お腹をさわってみて冷たければ、冷えが改善されるまで食べるのを控えた方がいいでしょう。

冷えタイプの便秘になりやすいかたは

□ 薄着のファッション
□ 温度の低い環境にいることが多い
□ 体温以下の飲食物をとることが多い
□ 冷え性、寒がり、手足が冷たい
□ 尿の量が多くて透明

などの傾向がみられることが多いです。

どんなケアがおすすめなの?

お腹の冷えが便秘の原因になっている方のケアのポイントは2つ。「冷やさないこと」と「温めること」です。

バナナやパイナップルなどの南国のフルーツやヨーグルトはお腹を冷やしますので、冷えが改善するまでは控えましょう。また、春になり薄着のファッションを楽しみたいところですが、お腹まわりは冷やさないように衣類などで保温したいですね。とくに生理中はお腹が冷えやすいので意識して保温しましょう。

おススメの食材は、
かぼちゃ、ニラ、えび、黒糖、シナモン、唐辛子、フェンネルなどです。

もちろんバナナがオススメなタイプの便秘も

もちろん、バナナやヨーグルトの摂取がオススメなタイプの便秘もあります。それは、体に熱がこもっていることで、便が乾燥して固くなり、出しにくくなっているタイプの便秘です。

このタイプのかたは

□ コロコロ便
□ 口が渇きやすい
□ 脂っこいものや辛いものが好き
□ お酒が好き
□ 尿の色が濃い
などの傾向がみられることが多いです。

このタイプのかたは、バナナ、パイナップルなどの南国のフルーツやヨーグルト、豆腐、野菜スムージーがオススメです。

便秘にいい食材の情報はさまざまありますが「なぜ便秘になったのか」原因によって対策が変わってくることがあります。得た情報を生活に取り入れる前に、「なぜ」の原因の部分にもフォーカスして自分に合ったケアを取り入れたいですね。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen

編集/サンキュ!編集部

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