《群馬デジタルイノベーションチャレンジ》自分の学びを社会の役に 中高生が成果発表 群馬・高崎市

制作した作品を掲げて発表する太田工業高美術部の生徒

 デジタル人材を育成する群馬県事業「群馬デジタルイノベーションチャレンジ(デジチャレ)」の成果発表会が20日、高崎市のイオンモール高崎で開かれ、6高校の生徒や中学生が取り組みを発表した。

 6校の生徒はそれぞれの目標の達成に向けて、専門家の講義を受けたり、デジタル関連企業を訪問したりした。富岡高の生徒は「コミュニケーションの重要性を痛感し、部活動で意見を伝えられるようになった」、桐生高の生徒は「自分が学ぶことが社会でどう役に立つのかが分かった」と企業訪問の成果を自己分析した。

 ゲスト講師を務めた平井総一郎・未来教育デザイン代表は「こういう場をつくったことで若い力が育った。県が先鞭(せんべん)を切って取り組み、地元企業が支えてきたのが大きな力になっている。日本中に広がれば」と講評した。

 2年目となる本年度は前橋の科学・物理部、藤岡中央の科学部、桐生の物理部、太田工業の美術部、富岡の理科部、高崎の物理部の六つの部活を支援対象とし、民間企業のエンジニアを派遣したり、受け入れ先の企業を調整したりした。小中学生向けに富岡、みなかみ、玉村、邑楽の4市町でプログラミング教室を各5回開催した。

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