「どうするべきか意思疎通が取れた」横浜FCの指揮官も称えた、ベンチに駆け寄った福森晃斗が果たした役割

[J2第5節]横浜FC 1-0 群馬/3月20日/ニッパツ三ツ沢球技場

横浜FCは3月20日、J2第5節でザスパ群馬と対戦し、1-0で勝利した。

11分に伊藤翔のゴールで先制。だが24分に岩武克弥が一発レッドで退場。数的不利になってからは相手にペースを握られ続けたが、この試合をモノにできた要因のひとつとして、福森晃斗が果たした役割は見逃せない。

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岩武にレッドカードが提示された後、すぐにベンチに駆け寄った福森は、四方田修平監督に戦術を確認。その後はボランチの三田啓貴やワントップの伊藤らともコミュニケーションを図りながら、ピッチの中で修正する姿が目立った。そしてその行動が、チームに与えるマイナスの影響を最小限に止めたように感じた。

試合後、福森にベンチに駆け寄った時のことについて訊くと、「いち早くヨモさん(四方田監督)に駆け寄って、どんな戦術かを理解しなければいけなかったですし、センターバック、ボランチ、頂点にいた(伊藤)翔さんに情報を与えないといけなかった」と明かし、「しっかりコミュニケーションが取れて、チームとしてヨモさんが求める戦いができた」と振り返った。

また、指揮官も「福森から『ボードをみんなに見せてください』って話があって、みんなに見せたことで、選手たちがどうするべきなのか意思疎通が取れた」「他の選手も含めて経験のある選手が攻守でしっかり統率を取ってくれた」と称えた。

福森はこの試合、得意の左足で右CKから伊藤のゴールをアシスト。苦しみながらも勝点3を掴み取った一戦において、背番号24の存在感は大きかった。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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