天竺鼠・川原、テレ玉45周年記念で初冠レギュラー番組が開始。「ツッコミから開放されてうれしい!」

1979年4月1日に開局し、2024年4月1日に45周年を迎えるテレ玉(テレビ埼玉)が45周年記念会見を開き、記念事業を発表。開局45周年イヤーは、公式キャラクター「テレ玉くん」がマント姿を見せる新デザインのロゴマークと、社内公募で決まったという「おかげたまで45周年!」のキャッチフレーズで走り抜ける。

そして、3月27日からは45周年を記念した新番組「天竺鼠の川原の」(水曜午後11:00)がスタート。天竺鼠川原克己が自由自在に街歩きロケをするバラエティー番組だ。この番組が初の冠レギュラー番組となる川原も、会見に出席した。

川原は「今までにない番組になると思う。過去にも1人のロケはあったが、(スタジオにも)本当に誰も見ていない、ツッコミする人がいない、たった1人のロケは初めて。ツッコミというとカッコいいけど、注意することなので(笑)。ずっと“注意”されて、萎縮していた中だったので、伸び伸びやれるので助かった」と番組起用の喜びを語った。

また、テレ玉の社員が提案した企画であることを受けて、「これまでも、ありがたいことに自分と企画をやりたいとお話をもらうことはあったが、その人が局の上の人に持っていくと、『やめとけ』と…。(その中で)僕1人の番組で、よく企画を通してくれたなと。『いいね!』なのか『仕方なく』なのか、分からないですけど」とコメントし、会場の笑いを誘った。

オファーを受けた時の感想を聞かれると、「僕自身、埼玉に縁もゆかりもないので、絶対僕じゃないだろうと。思い切った局だなぁ、攻めているなぁと思いました」と当時の驚きを明かした。

番組のタイトルについては、「確か、ほかにもいくつか案はあった。『天竺鼠・川原の』と迷ったが、これだと検索でほかにも出てくるので、『天竺鼠の川原の』に。番組の内容が決まる前に(タイトルを)決めないといけなかったのもあったんですよね。番組で何をするか分からない中で、早く決めてくれと言うので、なんでも行けるように幅を広くしました」とタイトル決定の秘話も語った。

さらに、番組に呼びたいゲストを聞かれると「浦和レッズの皆さんとやってみたい」とコメント。「タイトルもそうですけど、違和感に挑戦できる番組なので。埼玉で僕が街ブラするのも違和感だし、番組を最後まで見てもらえたら分かると思いますが、『なんでこんなことやっているんだ?』と違和感を入れております。僕自身、違和感が好きなので、『何を見せられているんだ? 何の時間なんだ』となるべく思ってほしい。それで言うと、浦和レッズの皆さんを引き連れて街ブラをして、僕がどこにいるか分からない状態なんかはいい違和感があるんじゃないかな」と、番組へのこだわりもにじませた。

なお、テレ玉開局同年の79年に連載を開始した「キン肉マン」の再放送が4月3日にスタート(水曜午後9:00)。地上波では20年ぶりの放送となる。今後はキン肉マンと「テレ玉くん」がデザインされたTシャツなど、オリジナルグッズも発売予定だ。

放送を受け、作者のゆでたまご・嶋田隆司氏は「高校生だった17歳でデビューして、まさかここまで連載が続けられるとは本当に思っていなかったです。いつも小学4年生をターゲットに漫画を描いていて、それが45年続けられた秘訣(ひけつ)だと思います。キン肉マンのドジぶりに親子でツッコんでいただき、大笑いして見てもらえたら」と期待を込めた言葉を寄せている。

そのほか、テレ玉と“同級生”の、放送開始から45年を迎えるアニメやドラマも周年を盛り上げる。

「機動戦士ガンダム」(木曜午後9:00)、「科学冒険隊タンサー5」(金曜午後9:00)やドラマ「ゆうひが丘の総理大臣」(木曜午後7:00)も放送開始。開局45周年を彩る、豊富な番組ラインアップに注目だ。

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