「日常の中でまだ生きている手仕事」香川の伝統工芸「讃岐のり染」展 色鮮やかな大漁旗など約80点【香川】

大漁旗や獅子舞の油単(ゆたん)など、香川の暮らしを華やかに彩ってきた伝統工芸「讃岐のり染」を紹介する企画展が、高松市で開かれています。

展示室いっぱいに飾られた、色鮮やかな大漁旗です。

高松市の五色台山上にある瀬戸内海歴史民俗資料館には、大川原染色本舗に江戸時代から伝わる「讃岐のり染」の資料など、約80点が展示されています。

のりで描いた輪郭線が染まらないという、のり染の制作過程も紹介されています。

獅子舞の胴体として使われる油単。那須与一が施された代表的な図案です。

(瀬戸内海歴史民俗資料館 田井静明さん)
「伝統的工芸品と呼ばれるものも、いわゆる嗜好品のようなものに変わりつつある訳ですが、讃岐のり染は、日常の中でまだ生きている手仕事かと思っています」

この企画展は、瀬戸内海歴史民俗資料館で5月19日まで開かれています。

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