伝統の「万灯火」 夜空を照らし祖先を供養

彼岸の中日の20日、上小阿仁村と北秋田市で、伝統行事の「万灯火」が行われ、夜空を照らす灯で先祖の霊を供養しました。

「万灯火」は先祖の霊を迎え、供養する伝統行事で、毎年、春の彼岸の中日に行われています。

「ダンポ」と呼ばれる丸めた布に灯油を染み込ませたものに火をつけてともす「万灯火」。古くは、県の北部を流れる米代川の支流沿いにある多くの集落で行われていました。今でも、上小阿仁村と北秋田市の合川地区を中心に行われていて、上小阿仁村では20日夜、11の集落で火が灯されました。

先祖の霊を供養するとともに集落の五穀豊穣や無病息災を願う伝統行事。「万灯火」が終わって彼岸が明けるとまだ雪が残る集落も一気に春めいてきます。

© 株式会社秋田放送